最も参考になったカスタマーレビュー
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5つ星のうち 5.0
小技の効いた藤沢周平の描く夫婦像である。, 2007/1/11
この映画は、武士の一分という、武士道のことではなく、夫婦愛の 話しが中心である。 新之丞と加世の夫婦にまつわるいわば日常的話しの時代劇であるが、 木村拓哉は演技が上手である、小林や坂東の脇役も素晴らしかった。 とにかく、演技とは思えない当たり前のような動きには感 心する。咳払いや偉そうな姿や…とにかく巧い。 しかし、なによりも宝塚出身の壇れいがとても綺麗な役どころであり、 勿論、本人も演技も素晴らしかった。最後は、素敵な終わり方をして とても和やかな気持ちになった。ストーリーもだいたい思った通りに 進む程度で単純明快でよろしい。映画を観終わって、若いカップルが 「あんた、泣いてたの」と笑いながら彼氏の顔を覗く彼女、微笑まし い姿に、映画のホントのエンディングは、観終わったヒトの顔だった のかと山田監督の奥深さを教わった。
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5つ星のうち 5.0
星5つでいいでしょう, 2007/1/10
堪能しました。 結構笑える場面も多かったね。 最後の、食事のシーンは、仲間(ちゅうげん:武家の奉公人のこと)の徳平(笹野高史)が、『食事の仕度ができました』と言うあたりから、場内のあちこちからすすり泣く声が……。 こうでなくっちゃね、映画は。もうみんな、先が読めて、次に来るシーンを想像して、感動して、泣いている。 何を隠そう、僕もそうだった。だって、あのままじゃ終われないもん。そうなって欲しいと願うもん。 もちろん観る人の意表を突く展開というのも、映画の楽しみのひとつではあるけれど、先が読めても感動できるってのは、すなわち、2回目3回目に観ても感動できるってことに繋がるし。 観終わってから、少し優しくなった自分がいた。また何かあればすぐに優しくなくなるんだけどね。 しかし、木村拓哉、特に口元が、『たそがれ清兵衛』のときの、真田広之に見えたね。
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5つ星のうち 5.0
妥協なき映画作り, 2007/2/18
二回劇場で見ました。 ぶっちゃけ率直な感想、シンプルゆえに面白いです。 この作品を含め、山田洋二監督・藤沢周平原作の時代劇三部作の特徴は、 オーソドックスなストーリー展開ながら、徹底した時代考証と選りすぐりのキャスト陣の迫真の演技、それによりチャンバラではない本物さながらの殺陣のシーンから、果ては当時の武家の日常風景の中にある細かな作法まで、一切妥協のない徹底したリアリティを実現しているところにあると思います。 さて、キムタク主演で話題の今作、 前作「たそがれ清兵衛」「隠し剣・鬼の爪」と明らかに異なるのは、 前作では舞台の山形県・庄内の風景を積極的にシーンに取り込み、 東北の郷土の雰囲気を作品中に上手に織り交ぜていたのに対し、 今回は屋敷や城内といった舞台セットが中心の、インドア中心のやや窮屈な作品展開となっております。 ただしその制作スタイルが逆に、今作のテーマの中心「夫婦」の日常風景を味わいよく描き出すことに結びついています。 そういう意味では成功かもしれません。 で、僕から見たキムタクの演技ですが、十分に役にはまってますよ。 序盤こそいつもの”キムタク”でしたが、中盤、盲目になり絶望するさまを気合を込めて演じ、さらに妻との離縁、終盤の決闘にかけて迫真の演技を続け「役者」木村拓哉を見せてくれます。 さらに妻役の壇れいも可憐な大和撫子らしさを見事に演じていますし、坂東三津五郎も悪役らしさを存分に出してます。 その他、緒方拳、桃井かおり、小林稔持など脇役陣もいい味を出してくれていますが、特に中間役の笹野高史の役どころは非常に大きく見所だといえるかもしれません。 前作と比較される部分は結構ありますけど、一本の映画としてのクオリティを十分に兼ね備えていますので見る価値はありです。
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