ギター/ヴォーカルの和嶋慎治が本作に寄せたメッセージ(抜粋)
壮大に過ぎるかもしれませんが、僕は、僕たちとしては、
21世紀のロックサウンドを形作っていきたいです。
20世紀半ば頃に生まれたロックミュージックに敬意を表しつつ、
踏襲しながらもさらに解体、斬新な手法を加えて、
ロックが本来持っている自由な精神の発露を、より明確にしていきたいと思っています。
http://www.tkma.co.jp/j_pop/ningenisu/disco_detail/id=1641
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自分達らしさはキープしつつも、より新鮮なサウンドをクリエイトするべく
奮闘したのが本作ということになるが、そのサウンドは言葉通りのものなのか?
個人的にはだが、前作の延長線上にある作風のように感じられた。
確かに、和嶋氏作曲のものについては、今までの手法を封印している感じはする。
(たとえばキング・クリムゾンからの影響をストレートに出したコード/曲展開がない、とか)
けれど、斬新さを求めるのは今に始まったことではなく、
和嶋氏はずいぶん前からそういうものを追求してきたはずで、
コアなファンならば、和嶋氏がバンド内の革新派なのは知っている。
インタビュー等でも、新しいものも試しつつ自分達らしさは残したい、と言っていたはず。
ことさら、今の段階で本人自らが言及するものではない気もするが、
激動する日本の情勢に感化されて、その思いがより高まった、ということなのかもしれない。
ちなみに、ベース/ヴォーカルの鈴木研一作曲は以下。
03.あゝ東海よ今いずこ
05.ギラギラした世界
08.泣げば山がらもっこ来る
10.地底への逃亡
12.地獄のロックバンド
これらの曲は、いつも通りの鈴木氏らしい、ストレートでパワフルでグルーヴィな
ハード・ロック/メタル・ナンバーで、まさしくバンドの保守の側面を体現しているといえる。
本当に人間椅子がバンド一丸となって、新たなサウンドを模索したいというのならば、
“革新派”の和嶋氏と“保守派”の鈴木氏の完全合作という形を全曲で取ったらいいのではないか?
やっている当人にとっては骨は折れるだろうが、
バンド初期には2人の合作で幾つもの名曲を書いていた。
時間の経過と共に藤子不二雄コンビの如く、2人の作風が離れてきたから、
今では共作することはなくなってしまったのでしょうが、
だからこそ、今、一緒にやったら面白いものが生まれるのではないかと!