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此処 彼処 (ここ かしこ)
 
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此処 彼処 (ここ かしこ) [単行本]

川上 弘美
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

本書のテーマは自分の場所である。それは、浅草、鶴巻温泉、銀座、琵琶湖といった地理上の場所であったり、近所のマーケット、好きな居酒屋、好きな旅館、好きな抜け道、好きなお花見の場所、思い出の大学寮、電話ボックスといった著者が「属している(いた)」と思われる場所であったり、新婚旅行で訪れた地や思わぬ拾いモノ(誰かの臼歯、骨董のメガネフレームなど)をした場所であったり。

内容(「BOOK」データベースより)

近所の川べりからマダガスカルの森まで。いとおしく、懐かしい場所を、のびやかな筆致で辿る待望の連作エッセイ集。

登録情報

  • 単行本: 209ページ
  • 出版社: 日本経済新聞社 (2005/10/18)
  • ISBN-10: 4532165377
  • ISBN-13: 978-4532165376
  • 発売日: 2005/10/18
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 いきなりあとがきの話で恐縮ですが、あとがきの中で川上氏は、具体的な地名を書くこと、について書いている。小説でもエッセイでもあえてそのことを避けてきたという。

 小説の中の固有名詞については今までにも多くのことが語られてきたが、川上氏に絞って言うと、それを書かずにきたのは作品の持つ手ざわりに、土地の名やものの名がそぐわないということなのだろう。今回あえてその方法を変え“私個人のことをはっきり書く”ことにしたこの本について川上氏は“こんなに必死の形相で書いた文章は、もしかしたら初めてかもしれません”と書いている。

 でも大丈夫。たとえば“浅草”と書かれた時の“浅草”はやっぱり川上さんふうの浅草だし、鶴巻でのピーナツ掘りの一日も、世田谷のくねくねした車の抜け道も、マダガスカルで世界最大の猿を見た新婚旅行も、北千住の散歩の好きな男の子も、やっぱり川上さんの小説に出てくることやものや人みたいだからだ。でも、今までよりちょっと川上さんのことに詳しくなったような気もするし、今まで思ってたのとちょっと違う川上さんを見たような気もする。

 最近読んだ「東京日記」とは、同じような日常を描いた部分でも少しトーンが違う。どっちが好きかは人それぞれだろうけど、私自身は、こんなふうに書きわけられるところが好き、かな。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
四季をつうじてこの作家の此処彼処の思い想いをまとめたエッセイ集である。おそらくどこかの雑誌等々に掲載されたものをこういう形でまとめたものであろう。全篇をつうじておもしろく感じられるのは、書き手になるしかない決定的な資質が見え隠れしているところである。思えば、作家のエスプリとでもいうべきものがこのエッセイから感じとれるといって過言ではない。換言すれば、カワカミ文学の文体の成り立ちが想像されておもしろいのだ。
著者はあとがきで固有名詞に付着する読者の抜き差しならないイメージが、自分の書いた文章に知らないうちにぶらさがってきて重みをましてくることに違和感をもっていたとある。だが、そうではなく錯綜するイメージの曖昧さに期待をこめて、あえて場所を書くことを決定したようなことも明かしている。
この仕事によって著者は場所を書くということは私個人のことをはっきりと書くことであり、書いたつもりでも結局何も書けていないのだ、としている。おもしろい話だ。
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By kewpie VINE™ メンバー
形式:文庫
川上弘美のエッセイ。傲慢を承知で言うなら、「上手くなったな」と思う。かつて私は何度か、彼女のエッセイは最後の一文に改善の余地があるということを書いた。それが異見を受容できない一部ファンの怒りを買ったらしいのだが、この文集ではその欠点も気にならなかった。春の小川のような、さらさらと流れる文章。同時に、以前彼女の特長であった彼女一流の特異な言い回しが本書では少ない。正統派で勝負した印象がある。

一ヵ月ずつ12章。ほぼきちんと、どんなに次が読みたくても、一日一章ずつ、寝る前に読んだ。とてもよい読後感。それが今日から(今日はこれを書くために早めに読んだのだ)なくなる一抹の寂しさ。

これは、はい、いい本でした。寝る前、心を落ち着かせるのに、役立ちました。
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投稿日: 2010/1/28 投稿者: るるやま・かおる
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肩肘はって生きることの空しさを確認しましょう
日経新聞に連載されているとき欠かさず読んでたのが本になったという事を知って、思わず買いました。川上弘美さんは直接お会いしたことがあります。この本の通りの方です。同... 続きを読む
投稿日: 2006/2/5
時にどきどき、時にほのぼの、時にはらはらと!
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投稿日: 2006/2/4 投稿者: ましゅまろこ
ほっこりしたい時に
出版社のWEBでなんとなく見つけた一冊。そうそう本は即買しないが、中身に惹かれ、ついついレジへと向ってしまった。なんでこんな中身の本が日経から?と思っていたが、日... 続きを読む
投稿日: 2005/11/7 投稿者: あすにゃん
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