読み易いし、おもしろい本。
見どころは、検察の考え方を田中さんが佐藤さん相手に語る第1章。
国策捜査と国策不捜査から始まって、起訴されたら勝てない理由、裁判官の考査基準に
「検事から控訴されないこと」がある等ビックリすることが書かれている。
シュミレーションで田中さんが佐藤さんを取り調べたらという話も楽しめる。
日本司法への問題点を大量に書いてるのに、不思議と検察への応援にも読めてしまう。
他の章も検察や外務省組織の問題点に、裏社会の表との関係などお腹いっぱいになる本。
日本の司法や社会を、変わった方向から切り込んだ本として、楽しめると思う。
田中さんの対談本を読んだのは2冊目だが、この本は万人に進められると思う。
佐藤さんの対談本の中では、相手が検察側の理屈を説明できるプロなだけに
「国家の罠」を楽しめた私は抜群に面白かった。
本書は「月刊PLAYBOY」の2007/10〜2008/2月号に掲載された対談を元にしているが
再構成し加筆もしているためか、対談が綺麗に整理されて読みやすくなった。
目次の付け方もわかりやすかった。
連載も読んでいたが、別の本として十分楽しめた。
☆正義の正体 目次
・序章 『反転』が暴露した「正義の正体」
・第1章 国策捜査はこうして作られる
・第2章 検察庁と外務省 その実態とは
・第3章 拘置所暮らしが教えてくれたこと
・第4章 検事の情報術、外交の情報術
・第5章 裏社会を語る カネと暴力
・第6章 わが体験的勉強法を明かす
・終章 対談を終えて
・緊急対談 上告棄却決定 田中森一氏に訊く