著者はアメリカ政治史についていくつも著書を書いている政治学者・思
想史家。
なので期待して読んでは見たものの期待はずれに終わってしまった。
色々書いてはいるのだが、それぞれ言いたいことがはっきりせず、様々
な学者の所論を紹介するレベルで終わってしまっている。文体も曖昧な
ので読み易いわけでもない。
結局、発生した事象の背景や理由がわからず、なぜそうなったのかも判
然としない。歴史のWHYでなくWHATを書こうとしただろうか?だとした
らなおのこと内容が薄い。リンカーンの人間像も曖昧模糊としたままな
のでとても不満だった。多分、これは新書レベルで十分な内容。
アレクサンダー・ハミルトンの邦訳がでてるくらいなんだから、ドナル
ドが書いたLincolnをどなたか翻訳してほしい。