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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「正義」の考察,
By ラテンマン (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 正義のミカタ (集英社文庫) (文庫)
「正義の味方研究部」という大学の自衛団のような部活に入った元いじめられっ子.個性的な先輩や同学年の仲間とともに大学内の不正義に解決していくが・・・. 序盤はコミカルなテイストが強く 大学内のトラブルを解決していくうちに 何がしかのラスボスが現れて対決していくような 単純な学園コメディと予想していたが, 中盤からは,主人公の家庭の問題,とあるサークルの潜入捜査, 美人の同級生の過去の告白といったイベントから 主人公自身が「正義」について考察していくというストーリーになっている. いじめ,という不正義だけが自分の世界のすべてだった主人公が 初めて触れる社会全体としての正義と, それに自分がどのように関わるかを考えていく,という成長の物語である. 視野狭窄で未熟な感じがうまく表現されていて それでも自分なりの答えを探してもがく姿がリアルでいい. とはいえ,考えた末に主人公が出した答えは 少々説得力不足な印象が否めない. その不完全燃焼感も含めて青春像の表現の一部かもしれないが, やや物足りなさの残る読後感.
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
正義の可能性と限界,
By
レビュー対象商品: 正義のミカタ (集英社文庫) (文庫)
この作家の小説は始めて読みました。筋金入りのいじめられっ子を自認する主人公亮太が、大学進学をきっかけに人生のリセットを図るも、入学早々にくじけそうになる。 そこを救ってくれたのがボクシング選手のトモイチで、彼の勧めにより正義の味方研究部なる部に入ることになる。 前半は、負け犬だった主人公の人生がどんどん好転していく展開です。 友達ができ、いい先輩に恵まれ、女の子にも見直され、更に正義を実践する、という楽しすぎる毎日。 しかしこの小説のいいところは、話がここで終わらない点です。 彼はやがて様々な人の裏の顔を知ることになり、正義の限界を知ることになる。 正義を行うとはどういうことか、主人公がとことん突き詰めていく後半は、彼の不器用さにはやきもきながら、妙に納得させられてしまいました。 決してすっきりした結末ではないけれど、読み終わって爽快感があります。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ストレートな青春小説,
By さわきち (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 正義のミカタ (集英社文庫) (文庫)
本多孝好さんというと、男女の関係を描いたものやミステリー的な要素を含んだ作品が多いですが、今作はストレートな青春小説です。 高校時代までいじめられっ子だった亮太は、大学に入学し、 生まれ変わろうとします。 そこで「正義の味方研究部」に入り、友達や先輩と関わることで 変わっていくのですが、徐々に”正義の定義”に疑問を 持つようになり・・・ タイトルが「正義のミカタ」となっているのは、味方と見方が かかっているのだと思いますが、世の中の不条理や自分の限界など、 誰もが一度は悩むことに亮太もぶつかり、不器用ながらも自分で 答えを見付けようとする姿には、心を打たれます。 ページ数を見て「読むのは大変そう・・・」と思った方、心配無用です。 他の本多作品と同様、流れるような展開と、とても自然体な会話文により、 あっという間に読み終わっていると思います。(読後感も良いです。) 今、青春真っ只中な人も、青春を懐かしむ年になった方も ぜひ読んでみてください!
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