「正社員からの転落」という刺激的なタイトル。そして、その名のとおり、大手映像関連会社を一年足らずで退職後、
ほぼフリーター生活に転落した作者の、みじめで苦しくせつない日々を描いた本です。
確かに、筆者は正社員からドロップアウトして下流生活に陥ってしまいました。しかし、北海道から上京していたこ
とや日々の生活費を稼ぐ必要があったとはいえ、彼の職探しは少々安易ではなかったかと思います。やはり、きちん
とした仕事を探すのであれば、フリーペーパー等ではなくハローワーク等の信頼できる機関で探すべきだったのでは
ないでしょうか。
もっとも、作者には映画監督になりたいという長年の夢があったため、その夢に過度に縛りついてしまったために、
随分と寄り道が長くなってしまったというのが正直な感想です。
いくら学歴が優れていても、安易な気持ちで道を踏み外すと後々まで苦労するという、悪い見本として一読してみると
良いと思います。