のっけから漢字多くて生硬である。新書というよりは学術論文みたいである。日本史は受験科目であったにもかかわらず、山川の教科書が読み通せなかったわたしは、2,3日ほおっておいた。で、よくわからないところをとばしていって、時々、当時のひとの日常生活のわかるような文章に出会い、多少読み進める元気がでた。漢字が7つ以上ある単語はなかなかあたまにはいらないものである。
というわけで、理系のわたしには無理だったのかな、と思って読んだあとがきが非常におもしろかった。理知的で、もちろんチャーミングな(死語か)女子学生が卒業研究で出会った文献の一部(薬と書いてあるのは酒のこと)に興味をもち、ぐんぐんとその道にはいっていく様がvividに書かれている。しめしめと思った指導教官の老教授(年をとっていたかどうか知らない)がにんまりするのが目に浮かぶようである。研究するきっかけというのはこうでなくてはいけない。このような機会に巡り会った著者も幸運であるし、人を得たこの分野(なんていうんだろう)も幸運である。理系のひとはあとがきから先に読むといい。