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正倉院ガラスは何を語るか - 白瑠璃碗に古代世界が見える (中公新書)
 
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正倉院ガラスは何を語るか - 白瑠璃碗に古代世界が見える (中公新書) [新書]

由水 常雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

正倉院には現在、六つのガラス器と破片が保存されている。だが、これらのうち、東大寺大仏開眼のさいに奉献されたものは一点だけで、のこりは平安時代から明治時代までのあいだに新たに収蔵されたものである。それらはいつ、誰が、どのような技術で作り、なぜ正倉院に収められたのか。正倉院の記録を網羅的に調査し、ユーラシア全域の古代ガラスの出土状況を調べ、さらに自ら正倉院ガラス器を復元した著者が、その謎に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

由水 常雄
1936年徳島県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了(美術史)。68年よりチェコスロヴァキア政府招聘留学生としてプラハ・カレル大学の大学院に学ぶ。多摩美術大学、早稲田大学、日本女子大学などで教鞭をとったのち、81年、ガラス作家養成校・東京ガラス工芸研究所を開設。正倉院ガラス器の実験考古学的手法による復元研究を通じて由来の推定を行う。以来、世界各地の出土ガラス器の製作技法復元、ガラス工芸技法やデザインの歴史研究を推し進める。自らガラス工芸家としても活動。現在、箱根ガラスの森美術館顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 199ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/10/26)
  • ISBN-10: 4121020251
  • ISBN-13: 978-4121020253
  • 発売日: 2009/10/26
  • 商品の寸法: 17.6 x 11.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By masior
形式:新書
 ガラス制作者でもある筆者ならではの視点で解き明かされる正倉院御物のガラス器たち。教科書などにもよく出てくる白瑠璃椀がペルシア王家により統制された「輸出向け大量生産品」であったこと、紺瑠璃杯はほとんど復元不可能なほど高度な技術で作られた逸品であったことなど、正倉院ガラスについてまさに目から鱗の解説書・入門書です。
 それにしても、正倉院御物というと東大寺大仏開眼以来まさに門外不出、塵芥にいたるまで厳重に管理されている(いた?)というのがふつうの認識ですが、それまでの記録にないものがあるときから出現したりまた紛失したりで実際はかなり流動的なものです。(多くは時の権力者の恣意によるところも大きいでしょう)もとより人のなす事で完全はあり得ないわけですが、宝物を宝物たらしめるのもまた人。自然の産物であるガラスを芸術作品に磨き上げる人の技術と、その価値を認めることこそがまさに宝物としての価値に他ならない、そんなことも考えさせられました。
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