無駄なく正しい決断を下すためのスキルを、簡潔に、かつ、的確に示した良書である。
個人的に特色としてあげたいのは以下の3点。
(1)身につけるべきスキルを三つに絞って解説している。
読み手に身につけて欲しいスキルを三つと明確に示しているため、読んだあと何をすれば身につけられるかということを、頭に残すことができる。
(2)スキルを示した根拠や具体例がわかりやすい。
「必要なスキルは何か?」→「その根拠は?」→「根拠を裏付ける具体例は?」という順序で一定のリズムで構成されており、理解が容易になっている。また、根拠についても、ビジネス書によくある企業の成功例ではなく、自らの経験、それも読み手に身近な家族や教室、職場の上司と部下の関係というケースで説明しているのでイメージしやすい。
(3)筆者の主張が著書で実践されている。
ポイントを絞っていること、また文章の構成が明確に示されていること、いずれも筆者が「喜捨法」や「構造化して伝える」ことをこの著書で実践しているように思えた。
「決める力」を身につけたいと感じた方は、是非一読されることをお勧めしたい。