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89 人中、80人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
新曲とリミックス。これが『正しい相対性理論』?,
By 家へ帰るさん (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 正しい相対性理論 (CD)
散りばめられた記号のようなタイトルは「Q」(Question)の後が原曲の頭文字、「A」(Answer)の後がリミキサーの名前の頭文字(「STSR」は「相対性理論」)と推測される。要は相対性理論の課した問いに、アーティストたちが答えると言いたいのだろう。例えばマシュー・ハーバート(M)の手によって、初期のジェフ・ミルズのような狂気のダンス・ミュージックと化した「ペペロンチーノ・キャンディ」(PC)は「QJPCAM」だ。…なのだが、よくわからない部分も多い。相対性理論の新曲「Q/P」はやくしまるのラップもある、冷めたファンク。 「Q&Q」は荒井由実じみたメロディから、ロックンロール、そして80年代アイドル歌謡風と展開する真部脩一の楽曲。「彼のくつ下を わたしが畳む頃」という秀逸な歌詞はさすがの印象。 「(1+1)」は、アコースティック・ギターとUKガラージのようなブレイクビーツ、後半にはビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」を思わせるフレーズが絡む「ムーンライト銀河」を思わせる楽曲。 いずれにせよ、『ハイファイ新書』〜『シンクロニシティーン』で完成されたスタイルから、大きく変化はしていない印象だ。 以下、各曲の解説。 大友良英による「QGKGAO」は、やくしまるえつこの「ごんぎつね」の朗読や話し声を解体し、ノイズとアコースティック・ギターを交えた楽曲。原曲は不明。 フェネスによる「QSMJAF」は、「四角革命」が原曲。フェネス特有のホワイト・ノイズの海でやくしまるのヴォーカルが悠々と歌う。 スパンク・ハッピー「QHPMAS」は、クラブ・ジャズな「(恋は)百年戦争」と、完全にスパンク・ハッピー化したブラコン風「マイハートハードピンチ」。菊地成孔がデュエットで歌い、韓国語のMCをはさむなど、菊地が真面目にふざけた楽曲。 坂本龍一の「QMSMAS」は「ミス・パラレルワールド」のヴォーカルと、リヴァーブのきいた坂本のピアノとのデュエット。 バッファロー・ドーター「QSSGAB」は「元素紀行」をリアレンジ。クラシカルなチェンバロの音色やクワイアが共存する、めまぐるしいアヴァンギャルドなロック。 アート・リンゼイの「QVSCAA」は、「バーモント・キッス」に細切れのノイズと乾いた民族楽器の太鼓を加えられている。かなりやっつけな印象。 鈴木慶一のリミックス「QMCMAS」は10分超の大作。「ムーンライト銀河」を元に、「シンデレラ」などのフレーズも取り込んでおり、『ヘイト船長とラヴ航海士』以降の彼のソロ作を思わせる。『サウンド・アンド・レコーディング・マガジン』の付録CDに収録されたのと同じ物。 スチャダラパー「QLOTAS」は、スチャダラによるラップも加えられた、フィジカルなファンクネスあふれる、愉快痛快な「テレ東」。 コーネリアスのリミックス「QKMAC」は想像通りのコーネリアス印で、「ミス・パラレルワールド」を下地に彼の楽曲「Music」を掛けあわせたような楽曲。時報やブザーのSEがユーモラスだ。 「相対性理論とは何者か?」といった議論があちこちで展開され、それに対してリミックス・アルバムに『正しい相対性理論』と冠する彼ら。新曲は特に驚きはないが、パブリック・イメージを利用する妙な批評性は健在だ。
24 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「正しい」相対性理論,
By 剽軽 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 正しい相対性理論 (CD)
一曲目はいつも通り・・・とはいえない冷めきったファンク調のナンバー「Q/P」。リズムはファンクなのにファンクの熱さが全くない。ちなみに新曲。 二曲目「QJPCAM」。マシュー・ハーバートによる「ペペロンチーノキャンディ」。 環境音を使って独特の世界観を作ってきた彼らしいノイズ混じりのミニマル・ミュージック。 この時点で相対性理論の持ち味の一つである「ポップなロック」は消滅する。ファンはどう思ったのだろうか?かなり「奇怪」な曲になっている。 そしてお気づきだろうが曲名が意味不明な記号になっている。「LOVEずっきゅん」や「ミス・パラレルワールド」のPVと同じく何か意味が込められているようだ。 三曲目「QGKGAO」。大友良英氏によるやくしまるの朗読にノイズを付けた形だ。いきなり音飛びしたCDのような音から入る。そして朗読の内容も意味不明。 とはいってもこの形式、コアなファンの方ならご存知メルツバウ×やくしまるえつこ「山のコドモ」と同じである。ちなみに大友氏による曲の方が数段聞きやすい。 四曲目「QSMJAF」。クリスチャン・フェネスによる「四月革命」のリミックス。ノイズ音楽に叙情性を持ち込んだ革命児として話題の人。教授との共演経験からの参加だろう。するすると歌われるボーカルをさらに滑らかにするような曲。とてもいい出来だ。 五曲目「QHPMAS」。菊地成孔が在籍していたスパンク・ハッピーによる「(恋は)百年戦争」と「マイハートハードピンチ」のリミックス。少し吃驚するほどしっくりくるアレンジと、恐らく菊池氏だと思われる男性ボーカルが第二期スパンク・パッピーと重なるのが面白い。今回は「マネキン」としてやくしまるを使ってるのかと思うと面白い。「マネキン」という表現はやくしまるにぴったりだ。 六曲目「QMSMAS」と十二曲目「QKMAC」を一緒に。両方とも「ミス・パラレルワールド」のリミックス。六曲目が坂本龍一、十二曲目が小山田圭吾のリミックスである。教授の方は、ボーカルにソロピアノを重ねた透明感のある作風。神秘的なで神々しささえ感じる響きに酔いしれてしまいそうだ。 対して小山田の方は、音楽を音と捉えられる事の出来る彼の才能が発揮されたリズムが面白い作品。ただ、彼のその他のリミックスと比べて大した新しさは無い。ゆるぎないコーネリアス節。 七曲目「Q&Q」。これだけ個性あふれるアーティスト達のリミックスの曲たちに囲まれていながら十分な独特さを持つこの作品はベース担当真部脩一の作曲。ユーミンがロケンロールを歌うとこんな感じになりそう。少し気が抜ける優しさがあり、個性ギンギンの曲を聞いてきた耳には丁度いい。 八曲目「QSSGAB」。僕も大好きバッファロードーター。「元素紀行」のリミックス。ボーカルの使い方がいかにもな感じで嬉しい。ごちゃごちゃしたロックサウンドは持ち味。もはや原曲の面影すら感じすら感じられないが。 九曲目「QVSCAA」。楽譜読めないってウソでしょ?なアート・リンゼイ氏による「バーモント・キッス」。 こちらもまた教授からの参加だろう。ブラジル音楽を取り込んだ楽曲が十八番の彼が作るリズムは面白い。確かに適当な感じは否めないが。 十曲目「QMCMAS」。鈴木慶一による「ムーンライト銀河」のリミックス。10分を超える力作であり、前のレビューに書いてあることを重ねるだけになるが、ヘイト船長からの音楽だ。無理やり新しい視点から見るとアウトレイジ等のサウンドトラックからもかなり近い印象を受ける。 あらためて鈴木氏の柔軟さ、ボーカルにマッチさせる曲作りは素晴らしい。「シンデレラ」のボーカルや「ミスパラレルワールド」のリフなどが壮大に響く大曲。 十一曲目「QLOTAS」。スチャパラダーによる「テレ東」のリミックス。 いろいろな曲を聞いて、吸収してきているというスチャパラダーによるリミックスは秀逸。 もっとラップ部分が聞きたかったというのが感想。流石にECDが涙しただけはある。 十三曲目「(1+1)」。こちらも相対性理論名義での新曲。締めに向いたSF(すこしふしぎ)な曲調の楽曲。 相対性理論らしい曲。もうお腹いっぱいの耳にすんなり入ってくる。 個人的にはとてもいい「企画」アルバムだったと思う。 今度は是非レイハラカミや高木正勝氏等が参加した作品を聞いてみたい。 個人的には☆五つだが、バンドとしての相対性理論が好きな方にはあまりお勧めできないかも。 「個々のアーティストが感じた」正しい相対性理論なのだ
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
マニアックです。,
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レビュー対象商品: 正しい相対性理論 (CD)
QHPMAS PANK HAPPY[菊地成孔] 原曲:(恋は)百年戦争&マイハートハードピンチが一番良かったです。かなりえぐいコード進行です! TBSラジオ、粋な夜電波でかかりました!
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