「大阪人の作り方」というタイトルほどマニュアルめいたところはありません。むしろ若干引いたところ(著者は東京で5年ほど生活した経験があります)から、大阪を見直した作品です。著者は、大阪を日本一の巨大な田舎と捉えています。特異性は必ずしも田舎の特色ではありません。むしろ自分の特異性に気がつかない点が田舎の特徴なのです。その点では、大阪は確かに日本一の田舎です。そしていろいろなユニークな側面から大阪人の特異性が取り上げられます。或る部分はよく知られた部分であり、或る部分は初めて聞く部分です。「大阪の子供はすでにおっさんだ」、「大阪の女性は勉強はしないが、社会の決まりは熟知している」、「大阪は圧倒的に朝はパン食だ」、「大阪弁に横文字は似合わない」などは一読の価値があります。大阪の裏主要駅の解説、関西の他県と大阪との比較は参考になります。ところで、大阪でももう百貨店では値切りはないんですね。