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初心者には講談社学術文庫の方をお勧めしますが、ある程度の理解が伴っている方には、廉価な岩波文庫版をお勧めします。
親鸞は、教科書の世界では『悪人正機説』で知られていた。『歎異抄』の『第三条』に、『善人なをもって往生をとぐ、いわんや悪人をや』とある。高校時代、僕は学校の教師からも聞いたし、母親からもこの親鸞の声を聞いた。「なんまんだ(南無阿弥陀仏)と一念ずれば、善人すら往生するではないか!だったら、なおさらのこと悪人は、極楽往生する」といった感覚であった。当時の僕は、ここで言う「悪人」を、「悪いことをした人。犯罪者」というレベルでしかイメージ出来なかった。僕は「じゃ、悪いことをすればするほど、極楽に行けることになるやんか」と母に言ったことがある。しかし、同時に、そのころの僕は、「そういえば、いったい善人とは何んなの?悪人とは・・・?」「善人と悪人の境は何か?」という素朴な疑問を感じたことは事実だった。今、歎異抄を一応読み終えたが、一言感想を述べよう。親鸞は、世に言う「善人」の偽善を鋭く突いたのだと思う。しかも、権威・権限を持つ輩の「善人」ぶりをである。しかし、弥陀の本願は、かような偽善者をも、最後には救うという、だったら、なおのこと、世に言う「悪人」を救うのは当然だというだろう。だとすると、親鸞は、今でいう「体制への反逆児」ということになる。しかし、東京に出て、当時の学生運動に巻き込まれた僕は、数々の「反逆児」を見てきたが、その「偽善」が見え隠れするのを垣間見た。もちろん、僕もその一人であった。54歳になった今、「価値観が多様化」した混迷社会の今。こんなときこそ、親鸞の生きた声・強烈な声を聞くべきではないかと思う。
理由は、
1.現代語訳が平易で分かりやすい
2.全ての章(序言、第一条~奥書)について、
原文/注/現代語訳/「こころ」(梅原氏による解説)に分けてまとめられており、
しっかりと原文にあたる事が出来る
3.解説・注釈・年表・参考文献が丁寧にまとめられている
~~これ1冊でも浄土真宗の考え方を大分理解できると思いますし
原文もありますから、他の手引き書を読むときにも参照できます。
蓮如により本願寺内に封印されていた「危険な書」、その目で確かめてみてください。~
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