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欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち
 
 

欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち [単行本]

香月 真理子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち + 家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生 (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A す 2-1)
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商品の説明

内容紹介

少女への想いを文学で昇華させる会社員、幼女を性的に描く漫画家、男児に加害し、相互援助グループに通う男性、”理想の子ども”を空想する元教師、二次元の少年にだけ萌える女性漫画家、「ジュニアアイドル」のイベントに通う男性、少年タレントを応援する男性ファン……。実際、幼児のときに被害に遭った著者が、子どもを「性の対象とする」人たちの生き様と苦悩を追ったルポルタージュ。

内容(「BOOK」データベースより)

子どもを性の対象とする人たちがいる。私が初めて遭遇したのは、小学校に入学したばかりの春だった。今となっては誰だったのか、知る術もない。ならばせめて、「子どもを性的に見る」とはどういうことなのか知りたい。こうして取材は始まった。彼ら一人ひとりの生き様と苦悩を追ったルポルタージュ。

登録情報

  • 単行本: 208ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2009/11/20)
  • ISBN-10: 402250501X
  • ISBN-13: 978-4022505019
  • 発売日: 2009/11/20
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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55 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たこやき21 トップ1000レビュアー
形式:単行本
幼い頃、自分は性的暴行の被害にあった。
そんな告白から始まる本書だが、そういう書にありがちな、一方的に、「子供に欲情する者は異常だ、排除せよ」というような主張はなく、ただただ、誠実に、そのような感覚を持つ人々の言葉に耳を傾け、その主張、そして、そこに付する情報を綴っていく。
非常に冷静に書かれた書である、ということをまず感じた。

本書で綴られるのは、児童を性の対象とする人々の想い。
性について述べることだけでも憚られる中でも、異端、異常扱いされるところにいる人々の葛藤、苦悩は極めて大きい。そして、それをただ「規制すれば解決する」というような主張、風潮が本当に「子供を守る」ことに繋がるのか? という疑問へとどうしても繋がっていく(著者は、別にそのようなことを主張しているわけではないのだが)
そういう意味で、極めて大きな意義を持つ書だと思う。

ただ、だからこそ、日本における性犯罪の現状などについての統計その他の情報。また、本書の中で何度か意見として綴られる「性描写などの、人間の行動に対する影響」などについての専門家の知見……というようなものもあれば、より一層、深く考える材料になったのではないか、という風に感じる。

とは言え、本書の内容だけでも、充分に考えさせる内容である、と言えるだろう。
このレビューは参考になりましたか?
35 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kewpie
形式:単行本
本書は、現代社会が抱えている、「性犯罪」、それも「子供を性の対象にしている性犯罪」というかなりディープな問題に、大きく踏み込んだ内容になっている。
また、前書きでは著者本人が幼児期に経験したトラウマ的な過去にも触れられており、本書にかけた著者の強い意気込みが感じられる。
しかし本書で著者は、「子供を性の対象とする人たち」側にも、「その被害に遭っている子供たち」側にも立っておらず、あくまでも中立的な立場で書いている。
少女への想いを文学で昇華させる会社員、幼女を性的に描く漫画家、二次元の少年にだけ萌える女性漫画家・・・・、さまざまな性癖の持ち主たちの赤裸々な告白を通して、「欲情する人たち」と「その被害に遭っている子どもたち」の心の闇とが解剖されていく。

本書を読み終えて、ふと「シベールの日曜日」という映画を思い出した。
戦争で記憶をなくした31歳のピエールと、父親に捨てられた12歳のフランソワーズという少女との「親子のような恋人のような」純真無垢な心の交流を描いたフランス映画である。
この映画の中で、ピエールの理解者である友人が「彼は失った過去を、少女との交流によって、もう一度生き直そうとしているんだ」と言うセリフがある。
あくまでこの映画は、青年と少女のプラトニックな愛の物語であるが、ピエールに対する世間の偏見と、それによって起きた恐ろしい悲劇とが、本書の主題とどこか結びついたのかもしれない。

あくまでもニュートラルな立ち位置から書いた著者の冷静な文体が、現代社会の隠している複雑な心の闇の問題について、重たくも大胆に投げかけた一冊である。
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28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この手の事件が起きると、ニュースでは表面だけなぞり、ワイドショーでは「不可解だ」と薄っぺらなコメントで終始、そして短絡的な再販防止策が動き出す。それに憤りを感じている方は溜飲が下がると思う。そして、こんな事件は不気味だと思う人にこそ読んでほしい。

この本は、なぜ「子どもを性の対象とする」のかに真摯に向かい合っている。作者の姿勢には敬意を表したい。
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