登録情報
|
学生の頃の「男らしい人」との恋。男言葉の京都弁が小気味いいテンポで、物語を引き立たせている。彼に好かれたくて、離れたくなくて、抱かれたくて……という、“わたし”の狂おしいまでの恋心は、息苦しいような迫力で胸にぐっさりと突き刺さってくる。
男が、恋をしてそしてその次に……と、ヴィジョンを持つのに対して、“わたし”はいっこうにそれに反応しない。欲しいのは「あなた」だけなのだから。究極の恋愛である。 確かに恋のただ中に在る時、相手恋しさに離れがたく、相手の全てを誰の目にも触れさせたくないし、ただくっついて自分の傍から去らせるまいと必死になった経験はある。
しかし、一瞬閃光のように突き抜けるその強い気持ちを、ずっとずっと本当に、一瞬たりとも途切れることなく持ち続けることは至難の業だ。なのに、恋はやはり終わるのだ。 2つめの話は29歳の時に出会った「優しい人」との恋。年を経た分、「男らしい人」との恋と比べれば世知辛い立場が痛々しかった。のめりこみ渦巻く恋情に身を委ねるのは、今度も同じだ。“わたし”は生きた証のような恋を抱えていつまでも立ち尽くしている。切ない。
かなり重傷の心の火傷状態です、今。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|