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次郎物語〈中〉 (新潮文庫)
 
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次郎物語〈中〉 (新潮文庫) [文庫]

下村 湖人
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

中学に進学した次郎は、兄恭一とその友人大沢らの感化で人生を深く考えるようになった。誤解が生んだ思わぬ事件から、次郎は朝倉先生の人柄に感銘を受けるが、時代は、しだいに軍国主義の影が濃くなり、自由を重んずる朝倉先生は辞職を勧告される。次郎たち中学五年生は、留任運動を計画するが…。苛酷な運命に負けず、自己を磨いてきた次郎は、最大の試練を受ける。

登録情報

  • 文庫: 543ページ
  • 出版社: 新潮社 (1987/06)
  • ISBN-10: 4101105081
  • ISBN-13: 978-4101105086
  • 発売日: 1987/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 「運命」「愛」「永遠」というテーマが作者によって提供され、それを軸に物語が進行します。運命が重々しかった幼年期に比べ、運命を自覚することにより愛と永遠という開放的な視点が次郎に宿り始めます。

 このように書くと堅苦しい哲学小説だと思われそうですが、作者の筆致は愛情に溢れていて読んでいて胸が熱くなります。きわめて稀有な作者の愛情の発露を味わうことになります。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By raywayne トップ500レビュアー
日本を代表する少年向け教養小説です。 私は確か中二の頃に全編読みましたが、そのいくつかの場面は今でもはっきりと脳裏に刻まれています。 有名なのはやはり第一部で、過去に何度か映画化されています。 母親との葛藤と別れが描かれていた第一部は、確かに映像化しやすい題材ではありますが、物語が本当に佳境に入るのは次郎が中学生になる第二部あたりからだと私には思えます。 思春期の迷い、恐れ、憧れ、正義感、向上心、あらゆる要素がここには詰まっています。 そして日本が軍国主義に飲み込まれていった時代を描いたこの第四部がこの作品のクライマックスといえるのではないでしょうか。 今でも一気に読み通せる迫力と緊張感があふれています。

その頃の自分が次郎と年齢が近かったということもあったからなのでしょうが、彼の心境が手に取るように共感できるし、なにより戦前の旧制中学生徒いうのは大人びていて理想主義的で偉いもんだなあーと、感心した記憶があります。 過去において確実に存在していたけれど、今では失われてしまった若者文化の一つがここにはくっきりと刻まれています。 若い人にはもちろんですが、すでに大人になっている人にもかなりお薦めできる永遠のロングセラーだと思います。
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