インドの聖者ものの本は、何冊か読みましたが、この本はそのなかでも出色だと思いました。
さるグルとともに25年過ごしたアメリカ人の神学者による追想もの。
グルがとんでもない超能力をつぎつぎとやってのけることに驚きながらしかし半ばもう驚かなくなっているトーンで書かれているのが妙に信憑性がある。
グルが人間的に悩んでいたりする様子、洞察にみちたセミナーの内容にくわえ、著者自身の修行のプロセスも素直に書かれている。
恵まれた環境で何年修行しても「1インチの10分の1も進まない」ということをあたりまえと受け入れている。グルを持ち上げすぎず、妄信せず、わかったふりも、聖者ぶりっこもしていない。
しかし編集者の仕事に違和感があり。
この本の表紙デザインの冗談みたいなセンスは、本の内容にあってないし、このような本を読みたい人のセンスとマッチしてないと思います。
翻訳文をチェックする際に「ニューヨーク 5番街、14号通り」みたいなのをどうしてほっておくのでしょう。「14丁目」でしょう。「バックミンスター・ヒューラー」というのは、「バックミンスター・フラー(fuller)のことではないかと思いますが、編集者はノーチェックなのでしょうか。徳間書店のこのシリーズは、こんなのが続出です。内容のよい本なので非常にもったいないと思いました。