いずれ日の丸を付けて飛ぶかもしれない最新鋭戦闘機。
そのF-35をJSF計画から開発までを網羅した本。
冒頭のカラー写真は8pほどで、紙質が良くない為かちょっとぼやけた印象があります。
本文はVTOL機の歴史からJSF計画へとかなりの頁を割いており、あまり語られることの無かった計画機の写真や図版も多数あります。
選定でのライバル機X-32も詳しく書かれており(テストパイロットのインプレまであります)、おそらく今後X-32についての詳細がここまで記されることはないでしょう。
個人的にX-32ファンなので、ここまでで2520円払う価値がありました^^)
あとはひたすら本機の機体、エンジン、脱出装置、ウエポンシステムの開発、技術的側面が記述されています。
単に飛行機が好き、という方ならば読むのが辛くなるレベルかと。
しかし技術を含めて飛行機が好きという人には堪らない内容です。
運用前の戦闘機の詳細(機密に触れない範囲とはいえ)がまとまって読めるのはおそらく本書が最初であるかと思います。
各種の試験方式や実証方法など「戦闘機開発の現在」が垣間見れて興味深いです。特に風洞や試験・評価機材などの記述は夢中になりました。
訳者も航空、軍事の著作も多い方なので変な訳はなく、安心して読めます。
本文中の写真は多いのですが全てモノクロで小さく、また写真や図版の中には拡大のためにジャギーが目立つものがあり、ビジュアル面から楽しみたい方にはやや辛いかと。
ディープな飛行機好きにはお勧めです。