数年前に出版された本なのだが、今改めて読んでも気付かされる部分や、
散らかっていた思考を再整理させてもらえる要素も多かった。
内容は決して紋切り型の「マス」対「ウェブ」的な二項対立論ではなく、
広告活動やプロモーションのプランニングにおいてメディアバイイングや
クリエイティブ表現を最前面に押し出した世界からwebテクノロジーとデータを基軸とした
OnetoOneマーケティングの方向へ大きく変わっていきますよという内容。
2008年当時なのでTwitterやFBなどSNSの影響力が、
まだここまで大きくなっていない時代に書いた内容としては慧眼。
著書の中でも触れているが、既存の広告会社がこれまでメディアの枠を持っていて
それを売ることによるマージン収入をベースにしたビジネスモデルが
大きく変わってきているのは明白で、極論アドマーケットプレイス
(広告主とメディアが直接取り引きする広告市場)が本当に浸透したら飯の食上げになるところも多い。
自分は広告会社ではないですが、
クリエイティブ(表現という意味で)の果たす役割が小さくなるとは思わない・・・
が、大金積んでタレント使って有名コピーライターでみたいな部分への投資は
かなり厳選されてくるとは思う。
広告主側としても単なる御用聞きなどいらないので、
どのようにクライアントのマーケティングの目的を達成するかを
ウェブテクノロジーとクリエイティブで解決してくれる
ナレッジみたいな部分にお金を払うようになると思う。
その際マスの使い方を知る尽くした総合広告代理店なんかはうまく進化できれば面白いのかなとか。
この本を読んで、個人的には広告会社で体力のあるところは
自社でメディアを持つこともかなり重要になってくるのではないだとうか。
CAのアメーバではないけど、顧客情報と行動履歴から様々なセグメンテーションを可能にし、
無駄のない最適なプロモーションプランを提供すると言う意味でも、
メディアバイイングより自社がメディアでもあるとか、
企業側をメディア化するための運用ノウハウなどはパッケージングできるし。
とりとめも無い感想ですが、
デジタルマーケティング領域において「ウェブテクノロジー」「クリエイティブ」
「ユーザー情報」を駆使して継続的かつPDCAサイクルを廻す提案が出来るかが
重要になるのだろうな、なんて。