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次に不足するのは銅だ メタル資源の限界 (アスキー新書)
 
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次に不足するのは銅だ メタル資源の限界 (アスキー新書) [新書]

谷口 正次
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

携帯電話やPCに使われるレアメタルの危機が叫ばれています。しかし、「レア」でないメタル、たとえば銅も、いまや世界的に需給が逼迫している状態が続いているのをご存じでしょうか?
そのメタル資源を手に入れるために、中国が死に物狂いの戦略を展開しているさまは、本書を読んで驚くばかりです。
しかも、欧米にベースを置くメタル資源メジャーもまた、手段を選ばずあの手この手で鉱山権益を狙っています。
サプライ・チェーンの川上(採掘現場)で起きている事態を無視して、ものづくりを続けるのは、もう限界だ……。こうした観点から、著者は大胆に、ものづくりの構造変換を提唱しています。

内容(「BOOK」データベースより)

問題は、レアメタルではない!「産業の血管」である銅さえも、あきらかに生産のピークを迎えた。あらゆるメタルを爆食し世界中の鉱山を買い占める中国と、超大型合併で寡占が進む資源メジャーが死闘を繰り広げるなか、日本はどのようにして「ものづくり」を続ければいいのか?新しい資源ナショナリズムと資源獲得競争を生き抜く道を探る。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: アスキー・メディアワークス (2008/12/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4048675141
  • ISBN-13: 978-4048675147
  • 発売日: 2008/12/10
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 525,581位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
 前著、「メタルウオーズ」と内容はほぼ同じで、コンパクトにまとめられている感じです。昨年、石油がピークオイルの見通しで急騰したように、次はピークメタルが引き金となってメタル資源の急騰が起こるといっています。レアメタルは電子機器を大量に生産、輸出している日本の急所として今までかなり脚光を浴びましたが、それよりも消費量が遥かに多く産業の基盤となっているベースメタル(銅、亜鉛、鉛、アルミ、錫)がやはり重要だと指摘しています。特に埋蔵量が少なく産業に欠かせない銅が非常に重要で、ピークオイルならぬピークカッパーだと言われています。
 こうしたメタル資源の逼迫に対して中国のしたたかで貪欲な獲得戦略が詳述されています。これに対して、日本のお粗末な対応が書かれていますが、石油、天然ガス、レアメタルなど同様に、ベースメタルでも日本は全く対応が遅く国としての動きが欠如しているようです。
 最後の章で、日本の対応と言うか資源に対する価値観の変化が必要だと著者が指摘している点は重要だと思われます。つまり、日本は製造業で国を富ませてきているが、サプライチェーンの川下部分にのみ焦点を当てて、そこでの付加価値のみに特化しているのではないかと言う指摘です。しかし、資源枯渇が見えて来た現在、営々と川下で積み上げた付加価値が、川上つまり資源部分に吸い上げられてしまうようになってきました。

今までは資源が無いから仕方なく川下での付加価値積み上げに特化してきましたが、今後はそのやりかたはもう限界を迎えている。中国のような狡猾、貪欲な方法が良いとは思えませんが、日本も少しはそれに見習うべきだと思わせられる一冊です。新書版で読みやすく簡潔にまとめられており、メタルに対する意識を向上させるには非常に良い本だと思います。
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形式:新書
本書で述べられているエッセンスは至極単純なものです。

すなわち、「金属資源は、石油と同様、いずれ枯渇する。現在は産出量のピークであり、今後需要は逼迫する」という、この内容に尽きます。

筆者は、主に以下の点を繰り返し強調しています。

●鉱物はほぼ例外なく需要が逼迫するが、その中でも特に、近い将来足りなくなるの主要金属は銅である。
●鉱山会社は有限な資源を争奪する中で、買収合併を繰り返し、いまや世界的に寡占状態である。
●資源の囲い込みに関しては中国の台頭が著しく、中国は収奪とも言えるほど世界のあらゆる鉱山の権益を獲りに行っている。
●これに対し、日本は資源外交がほとんどできていない。
●鉱山開発は、環境破壊や貧困、児童労働、エイズの蔓延など、関係者や周囲に深刻な損失を与える。
●鉱山会社が寡占状態であり、また、中国の金属消費量が急増しているため、金属価格は鉱山会社の言い値で吊り上っている。

これらの内容は日本人にとっても非常に重要なことであり、知識として持っておいて損は無いと思います。

ただ、私は鉱山の専門家ではないので、中盤の事例紹介の箇所がやや冗長に感じられたことや、同じことが繰り返し述べられいてちょっと読みづらかったことが難点です。重複部分や事例紹介をもう少しショートカットできれば、一般読者にもより読みやすくなるのではないでしょうか。
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