女流ポルノ作家、綾子は、ひとり暮らしのマンションで近隣住民に不審がられ、地下鉄サリン事件の犯人かと疑われたことをきっかけに、4200万円の一戸建てを購入する。だが引っ越して間もなく、図面とちがうさまざまな家屋の欠陥が判明。不動産会社を相手取った民事裁判を起こした綾子は、ストレスから来る血尿とチックに悩まされながらも、孤軍奮闘の日々を続ける。
住宅探しから法廷闘争の顛末までを描いた本書で、著者が訴えているのは、ひとり身の中年女性に対する世間の冷たさと、その中での生きにくさだ。裁判で足元を見られ、幾度も妥協を迫られる状況に追い込まれても、守ってくれるのはへんてこな老弁護士ひとりだけ。しかし豊富になった建築知識を生かし、別のマンション建設反対運動にまで介入しはじめる主人公の姿は、パワフルそのものだ。奔放なセックスライフを楽しんでいた女性が、突然降りかかった災難を乗り越えることによって自立していく様は、読む者を勇気づけてくれるだろう。(砂塚洋美)
登録情報
|
この商品にタグをつける(詳細)タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。 ※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら |
バイタリティあふれる彼女の生活及び文体、法廷闘争に関してもわかりやすく書かれている、官能小説的展開も織り込まれており読む者を飽きさせない、でも根底には、女系家族独特の母親や妹達との葛藤が描かれている。ポルノチック富岡多恵子
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|