当時ワイドショーなどもこの珍事件を大きく報道したが,その後どうなったのかは知る人は少ない。本書は欠陥マンション被害者となった著者がゼネコン相手に戦った600日の闘争日記である。
責任逃れをする施行主への怒り,味方弁護士への不安と信頼,修復工事スタートと新たな欠陥,そして保険会社との査定問題などを赤裸々につづっている。浸水による被害物431点の中にあった掛け軸がまたひと騒動を起こしたり,建設会社らとの大詰めの交渉(裁判でなく仲裁という形式)の経過は読みごたえがある。最後は和解契約書を交わし,闘争の終結を爽やかに迎えている。
本書は一人の女性が欠陥マンション問題を通して社会の敵に立ち向かう姿をたくましく表現。妥協せず後悔しない生き方を歩む著者のすがすがしさを感じる一冊だ。 (ブックレビュー社)
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