18年ぶりのリメイクということで
前作ファンの私は監督が中原俊のままということで
見逃すわけにはいかないと
公開初日の一回目にみてきたわけですが・・・
感想は正直「残念」な仕上がりでした。
自分の勝手な思い込みでどこかで前作との
ストーリー上のつながりがあるのだと
思っていたのですが、それは無く、
ただ、ラスト付近で同じ、または似たようなシーンが
あっただけでした。
別に前作と関係が無くともいい映画だったら良かったのですが、
冒頭で、主人公が幼少の頃からやっていたバイオリンを
あっさりと諦めるあたりから違和感を感じ、
演劇のメンバーがすんなりと集まった頃にはしらけて
途中退席も考えましたが、がんばって最後まで見ました。
いわゆる「ウオーターボーイズ」あたりが発生の
「素人だけど頑張って、みんなの前でやります。」
ものになっているのだが、
ある理由(これもたいした理由ではない)で
桜の園を上演するのが学校内で禁止されていて、
「やるのか、やらないのか」がストーリー上のメインとなってしまい、「素人が苦労しながらも、人前で演じるところまで頑張りました」的なところがほとんど無い。
大体、集まったメンバーのうち一人は少なくとも学校内では有名な陸上の選手なのである。陸上か演劇か悩むことも無く、始めからなんとなく上手に出来るところからスタートしたら駄目でしょう。
前作も「やる、やらない」がメインどころとなってはいるのであるが、それはちゃんと演劇部として準備万端になっているのに上演前日に一人が補導されて「やる、やらない」になり、しかも時間が当日の朝から上演時間までほぼリアルタイムで描かれる緊張感が面白かったのだ。
どうしても前作との比較になってしまうが、登場人物の多いこのような作品でありながら、前作はメインの4人以外もしっかり内面を感じさせるシーンが数多くあった。
それが今回のリメイク版では全く感じなかった。あからさまに「ブサイクキャラ」が一人いて、この子にもなんかひとつ見せ場があるのだろうと思っていたら全然無く「そんならこんなのわざわざ出すな!!」としか思えなかった。
書き出すと悪口ばかりになるのでもうやめますが
前作は映画もよかったし「吉田秋生」という少女マンガかとの出会いも与えてくれた最高の作品だっただけに残念でなりません。