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最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ささやかな、でもかけがえのないドラマ,
By sorin (神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 檸檬のころ (幻冬舎文庫) (文庫)
とある田舎の高校を舞台にした全7編の連作短編集。青春小説、高校生活クロニクルと言ってしまえばそれまでだが、そうは一言では言えない細やかさや、共感、そしてささやかな物語。 各編の主人公はそれぞれ性別も性格も何もかも異なるが、共通しているのは、「どこにでも居る人達」という事。天才児も居なければ、甲子園に出るようなエースも居ない。はたまた、手も付けられない不良も居なければ、陰湿ないじめもない。 そんな人々を、丁寧に丁寧に追って…あぁ、でもこんな高校生活あったのかも、と思わせる。角田光代の作品でも思ったが、焦点を変えれば、距離感を変えれば、現実の方が、ドラマチックだし、一見ささやかな事も彩りを持つものだと改めて感じた。素晴らしい小説でした。 ラストの「雪の降る町、春に散る花」は、映画耳をすませばへのオマージュかと思えるような感じもあって、個人的に良かった(内容含めて)。 ちなみに単行本と全く同じデザインの表紙(色だけ違う)もお洒落で素敵ですよ。 「広い空、厚い背中、季節のにおいの風。これが全部東京に行ったら失われてしまうんだと思うと、田舎には何でもある気がした。しょせんそんなのは気のせいで、私の欲しいものは東京にしかないって、頭ではちゃんと分かっていた。けれども錯覚したのだ、もう何もいらないって。これ以上の何が、世界にあるんだろうって。」 259ページより
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一瞬のきらめき、檸檬のしずく,
By
レビュー対象商品: 檸檬のころ (幻冬舎文庫) (文庫)
高校を舞台にした連作。主に学生の視点だけど、ときに先生や、学校近くの駄菓子(なんでも)屋の息子に視点だったり、とにかく高校という舞台の主役や脇役の目から見た、ある種の青春グラフィティ。 正直な気分として、胸がきゅっとなる。 何とも甘酸っぱい、まさに檸檬のしずくのような瞬間が何ともかけがえない。 幼く見える高校生も、もうれっきとした大人としての悩みを持ちつつ、その中で若さ故の感性で生きている。 そんな様子を、同じ目線で書かれた本書は、とっても貴重です。 特に(やはり作者が女性だからか)、女子学生のしたたかで、厳しくて、かわいらしい視点の描写がとっても生き生きしている すがすがしい佳作でした。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
傑作のふつうの青春,
By カスタマー
レビュー対象商品: 檸檬のころ (単行本)
戻りたい、と思うほど楽しい思い出もなければ挫折、と呼べるほど大きなツマズキもない。 引きこもりになるほどのいじめも受けなかったし、しなかった。 そんな、ふつうに毎日を過ごしたふつうの高校生だった私は この小説の主人公たち(←ひとつの高校を舞台にした短編集)に共感しまくりでした。 好きになりかけ。女子グループの嬌声。中学を思い出す。受験の発表。
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5つ星のうち 4.0
誰もがみんな檸檬だった
私は中二病が長く続いて不惑になるまで治らなかった。 そんな私にとって檸檬のころはとても痛い作品だ。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: ひなひな
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