檀さんと職人さん、2ショットの写真などを見ると職人さんの柔らかな表情が魅力的です。
それはきっと、綺麗な女性を見て笑うと言うよりも、彼らの人生観というか職業観みたいな物から来る
うれしさみたいなものかもしれません。
この本の彼女は確かにとても良い表情で見ていて和みますが、
ちょっと変わったことを言わせていただけるなら、
今が本当に良い感じの彼女は、神の手技によるひとつの作品のようなもの。
職人さんたちも自分の手でこだわりを持って作品を仕上げるわけですから
なんだかそのあたりの憧憬というか、畏怖というか、そういうところから来ている
良い笑顔のような気がしました。
日本の伝統工芸がこういう形でまとまった本になるというのはとても珍しいことで、
それだけの取り上げ方だと、少し時代を感じてしまったりするのですが
この本は、そこに檀れいという「音楽」みたいなものが合わさることで、
さらに魅力を増して読みやすくしている気がします。
檀さんは宝塚時代にもかなりこだわりを持って舞台に取り組んでいたらしいことが文章から伺え、
それが、誇張や嘘ではないことが職人さんとの対話からも感じ取れます。
何か一つの技の実現のために全てをかける価値観を持つ物同士に通じるのもを
とても大切にしている、そんな不思議な糸でつながっているようなさわやかさが
この本全体の品を醸し出しているのかもしれません。
檀さんだけではなく、作品がとても魅力的に撮れているので、いつでもぱらぱらめくってみるのに
手元に置いておきたい一冊です。