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機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)
 
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機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド) [単行本]

月村 了衛
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,052 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は、北アイルランドのテロ組織によるイギリス高官暗殺計画を察知した。だが特捜部には不可解な捜査中止命令が。国家を超える憎悪の闇は特捜部の契約する“傭兵”ライザ・ラードナー警部の、凄絶な過去につながっていた―組織内でもがく警察官たちの慟哭と死闘。圧倒的なスケールと迫真のリアリティで重厚に描く、話題の“至近未来”警察小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

月村/了衛
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。在学中、清水邦夫、高橋玄洋に脚本・演劇を学ぶ。卒業後予備校講師として現国・古文・漢文の教鞭を執る。1988年『ミスター味っ子』で脚本家としてデビュー。2010年『機龍警察』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 462ページ
  • 出版社: 早川書房 (2011/9/22)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4152092416
  • ISBN-13: 978-4152092410
  • 発売日: 2011/9/22
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 434,343位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 かくして少女はテロリストになった 2011/10/13
投稿者 Alice
形式:単行本
時間軸は現在と過去、空間軸は、東京と中近東、アイルランドとスケールが一気に広がって壮大な物語に放り込まれる。
だが、一瞬たりとも退屈させられないのは、洗練された読みやすさのためか、一つ一つの物語の密度と丁寧さのためか。文章のシャープさ、気持ちよさもさらに熟していた。

ライザの過去を描いた第二章は、もう小説を読んでいるというより映画を観ている感覚に近い。
なぜ若いアイルランドの女性がテロリストになったか、なれたかを、「200の羊より一匹の豹」とイスラムで言う素質の描写や、この世の地獄とも思えるテロリスト訓練場面などから描いてゆく様は秀逸。その場の湿度や匂いまでしてきそうな情景が連動された。
後の章を読み進めるなかでもその時の情感がじんわり想起され、効いてきた。異国を旅した旅情を思い出すようにふいに。
第四章もライザの過去。早く次を読み進めたいのに、自分の速さではそれに追いつかない焦燥感を久々に味わえた。

後半はエンターテイメントの連続。
捜査をチェスの局面に見立てて推理する沖津の思考の場面はなぜこんなにワクワクするのか。

そして物語の核心へ・・・

新たなキャラクターも物語の絶妙なスパイスになっている。
曽我部は個人的には岸部一徳を思い浮か
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いい意味で想像と違った。 2011/9/30
投稿者 咲青
形式:単行本
二巻目はヒロインである元テロリストのライザを中心にした物語だ。物語がやっと動きだした、というより、前作が大まかな登場人物の紹介でしかない。一巻目を読んで、二巻目がただ凡庸な政治ドラマやアクションを展開してお茶を濁すようであれば二巻目のレビューはたぶん書かなかった。

今作で展開されるのは、国際的な陰謀の中で展開されるライザの物語。

ライザの過去がしつこく綴られる。ほんと、しつこい程に。正直冗長だし、第二章など過去回想に過去回想が重なり、読んでいて時系列が混乱した。またクライマックスの襲撃シーンも敵味方が入り乱れて少々混乱する。もう少し整理すればいいのに。

タイトル「自爆条項」が意味する非情な内容も明らかにされる。
それに何の躊躇もなく同意するライザの救いようのない内面が示される。

しかしすべての不満はラストのシーンで報われる。
不思議な読後感だった。ライザと緑が和解する訳でもないし、ライザが本当に救われることなど有り得ないとわかっているのに。だがそれでも、読んだ後爽やかな気分になった。
細かい所を云えばキリがない。だがライザにしっかり感情移入出来るようであれば、確実に感動するだろう。三巻を熱望しています。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 作品世界が大きく動きはじめた 2011/9/25
投稿者 Penguinbanana
形式:単行本
前作と変わらぬ引き締まった文体ながら、今度は自在に流れるように綴られて、物語の進行と読み手の想像をたやすくしている。

人、組織、モノがリアルに描き込まれて、実在の世の中のように複雑な物語空間が動き出す。しかもそこに特有の緊張感が張り詰めている。
新刊案内には「活劇」とあるが、活劇の枠を越えて一般性を持つ。格が違う。

犯罪によって止まる時間。止まった時間に張り付いて徐々に遠のいていく死者達の像。生きる者の孤独(32頁)。
「憎悪の相似がそこにある。己の罪が無限に連なって見える世界。永遠に抜け出せぬ罪の連鎖だ。」(76頁)。罪の暗闇へのまなざし。
中でも第二章は、極限の葛藤と懊悩を見事に言語化していて、素晴らしいと思う。

一人一人が心の底にしまい、背負う憎悪と罪。それを矜持に転ずる力動。力が絡み、もつれ、破壊し、世界を動かす。
自由とは何か。
本当の裏切り者とは何か。

作品世界が大きく動きはじめたと感じる。連作が発展することに期待したい。

月村了衛『機龍警察 自爆条項』
早川書房
二0一一年九月二十五日 初版発行
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