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機関銃の社会史 (平凡社ライブラリー)
 
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機関銃の社会史 (平凡社ライブラリー) [単行本]

ジョン エリス , John Ellis , 越智 道雄
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,470 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

十九世紀半ば、機関銃の登場により、過剰殺戮と呼べる概念が戦争に導入された。戦争の主役は、もはや人間ではなく、機関銃であることが明らかになった。第一次世界大戦では、死者の八十パーセントが、機関銃の犠牲者となった。近代の軍事技術の革新によって、人間の社会はどのように変わっていったか。背筋が寒くなる人間と機関銃の歴史。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

越智 道雄
1936年愛媛県に生まれる。広島大学大学院博士課程修了。明治大学商学部教授を経て、明治大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 334ページ
  • 出版社: 平凡社 (2008/02)
  • ISBN-10: 4582766358
  • ISBN-13: 978-4582766356
  • 発売日: 2008/02
  • 商品の寸法: 16.2 x 11.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By リヒテンシュタイン VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
機関銃を発明したガトリングは「自分の発明した武器が強いる膨大な損傷に人々が気づいたときに、戦争は阻止されるだろう」との思いにかかわらず、この兵器はそれまでの紳士的な戦争から無常な大量殺戮の兵器として紛争の場所には無くてはならならないものになっていく。
当初、機関銃の性能を疑問視していた軍関係者も19世紀末のアフリカ大陸を植民地化する格好な兵器として使用され、日露戦争での機関銃の有効性が立証され、そして第一次世界大戦の塹壕線〜アメリカのギャング時代から第二次大戦そして戦後の各紛争地域などその時代と共に軽量化、簡素化され性能は向上し低コストになり、今では手軽に一般市民でさえて手に入れることができる危険な兵器へと進化し続ける兵器の歴史の本です。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
銃器マニア だけではなく 大量生産と技術の普及が 社会と人々の心と立場にどのような変化をもたらしたかを 解りやすく書いてくれています

戦争における殺戮の機械化(効率化)に貢献した機関銃が、どのような プロセスを経て 軍隊に認知されたかを記した本です。
機関銃の普及を阻んだものが、
「人間による大量殺戮の忌避」
という 理性的なものではなく
「自分が所属する 組織の変化を求めない」
という、社会(経済・産業)の時代の変化を認めない 集団の利権を守る為の 狭い視野だった事を 豊富な事例を例に挙げて示しています。

また ヨーロッパ諸国の植民地政策が 根拠無き白色人種の優越感から来ていた事から、機関銃という殺戮の機械化で得られる結果(「人種に関係なく 誰でも機関銃で撃たれれば 死ぬ」)さえ 理解する気がなかった(想像力の欠如)事が 「第一次世界大戦」における死傷者をいたずらに増やしたのではないかと 著者は指摘しています。

個人的には 第一次世界大戦注においての「戦場での機関銃 という機械の活躍」を無理やりに「機関銃を操る人が凄い」と思い込もうとする 当時の人の思い込みに 現在の「特殊部隊」の隊員(装備)像や 漫画・アニメの「専用機を操る エースパイロット」を活躍する作品を支持して 商品を消費する現代人の嗜好 と重なるところが観られ 苦笑いがこみ上げてきました。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者は軍事の専門家ではないらしくオタク的な記述がされていないことが
逆に示唆を多く与えてくれる本でした。(逆に物足りなさもあるのですが・・。)
本書とは関係ありませんが機関銃が当時の先鋭的な人々にどう移っていたかはモダニズム、
特に未来派のマリネッティ等をお調べになると面白いと思います。
資料が今ないのですが当時の前衛ダンスにマシンガンを振り付けしたものもあったと
記憶しています・・。さて当時どの国の銃器発明家にも機関銃の発想はありましたが、
始めに工業製品化出来たのはアメリカだけでした。背景はかの国には職人と言う階級が
もとより不在で機械化、自動化する事によってしか需要に応える術がなかったと言うこと
なんですな。これが後々、アメリカの近代化、勃興を支えるきっかけになるのは興味深い
所です。機関銃の開発者がほぼ全てアメリカ人なのも面白い一致でしょう。
フランスのホチキスも実はアメリカ人だったりするのです。本書はガトリングガン、
マキシムマシンガン、ノルデンフェルトマシンガン、ホチキスマシンガンと主に黎明期の
重機関銃の発展、開発と社会がどう受け入れたかが記述されており、専門的な内容に
は触れられていません。後の軽機やサブマシンガンにもさらっと触れられていますが
著者はその位置付けを門外漢なのでもてあましているのが判ってしまうのがちょっと
残念です。ミトレイユーズの記述も著者がそもそもどのような兵器だったかどうも
判っていないのがバレバレですし、日露戦争で日本軍がマキシムを使えなかった背景
を書かなかったのを浅学と言ってしまうのは言いすぎかもしれません。
しかし本書の意義はそんな所にあるのではありません。
第一次大戦で死傷者の80%を機関銃よって生み出したその背景が丁寧に考察されている
のです。当時のニュークリアウェポンたる機関銃は異民族に対してはなんら躊躇される
ことなく使用されていたにもかかわらず白人は自らが白人にそれを向けることを
考えていなかった、考えたくなかった背景を著者は丁寧に読者へ提示していきます。
著者は断定と断罪を避け読者へひたすら無言で背景を提示してくる構成で好感が持てます。
名著です。さらっと読める本なのでご一読をお勧めします。
ここで長いですが名言・・。
「キッチナーの言う一番多い数をとれ。それを二乗して、その答えをさらに2倍にせよ、
その答えがわかったら、念のためその数字をさらに二倍にせよ。」
byロイド・ジョージ(機関銃の増産に乗り気でない軍部に対してのお言葉。)
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