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機械・春は馬車に乗って (新潮文庫)
 
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機械・春は馬車に乗って (新潮文庫) [文庫]

横光 利一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 347ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1969/08)
  • ISBN-10: 4101002029
  • ISBN-13: 978-4101002026
  • 発売日: 1969/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.7 x 1.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 63,117位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
28 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
輝ける生 2001/3/25
By sasa
形式:文庫
このレビューは特にこの短編集に収められている「春は馬車に乗って」について書きたい。ある夫婦の物語であり、妻は病にふせっている。夫は彼なりに献身的な看病を続けるが、妻の病状は悪化し・・・。ストーリーは暗いが内容はそうでもない。刻一刻と死に向かって進んでいく妻ではあるが、体が弱くなればなるほど挑戦的に夫に罵声を浴びせ、難くせをつける。夫も夫で死にゆく妻を見つめることに逆転した快楽をみつけようとする。それぞれに生きることをあきらめず妥協しない夫婦の生きざまが鮮烈に記憶に残る。技巧派として有名な横光だが、彼の作品の最もすばらしい部分は私小説的な内容においてこそ生きているとぼくは思う。同時に収録されている「御身」などでもそうだが、彼の悪く言えば単純、よく言えばまっすぐな性格が、ときに気持ちよく、ときにこっけいで、ときに悲しい。そんな横光の魅力が遺憾なく発揮された美しい短編。ちなみに川端康成がしょっちゅうエッセイの中で彼に触れているが、川端と兄貴肌の横光という組み合わせが面白い。よければそちらもどうぞ。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By とろ
形式:文庫
横光文学を代表する作品「機械」。

ネームプレート製造所で働く四人が引き起こす騒動を通じて、
人間存在の不確実性が仮借なく暴かれる。

自分が確信を持っている事柄であっても、それが客観的に明瞭な事実であるとは限らない。
当然のことながら、主観的な確信と客観的事実の間には大きな隔たりがあるのだ。

それでは、客観的事実ではない事柄について確信を持っている自分自身とは一体何なのか?
ここで読者は「存在」の迷路に迷い込む。

「誰かもう私に代わって私を審(さば)いてくれ。私が何をして来たか
 そんなことを私に聞いたって私の知っていようはずがないのだから。」

このように終わる本作で、横光は人間存在の深淵に迫った。
このレビューは参考になりましたか?
By
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 結局、「機械」が一番面白くなかったという感想。「春は馬車に乗って」はお涙頂戴実話ものだが、師匠の志賀直哉を読み直したくなる作品だ。他の思想系の小説はあまり読んだことが無かったので興味深かった。「比叡」の弘法との対比の考察も「厨房の日記」の欧州に対する考察も時代が付いていてなかなか読ませる。日本にとって唯一の外敵は地震という記述は関東大震災を経験したからだろうが、一日で文明の一部がなくなるような土地に日本人は良く住んでいるものだといまさらながらに思う。
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