出版社/著者からの内容紹介
誰もが1本は持っているノック式のボールペン。その頭にあるボタンを押すと、しんが出る。もう1回押せば、しんが引っ込む。なかなかうまく出来ている。どんな仕掛けになっているのか。答えられる人は、案外少ないにちがいない。生活が便利になったことは、道具や機械の進歩と大いに関係が深い。機械のもつメカニズムなど知らなくともよい場合がほとんどだが、知っていれば愛着も湧き楽しいにちがいない。本書は、機械のもつ動きの面白さ、構造の巧みさ、発想の美事さなど探り、そこに隠されたさまざまなアイデアを楽しもうと意図したものである。
著者紹介
1915年、岩手県盛岡市に生まれる。横浜市で小、中学校を終え、旧制第二高等学校、東大工学部機械工学科卒、同大学助教授、教授を経て、現在、上智大学名誉教授。工博。専攻は材料力学。機械工学のルーツを訪ねてイギリスに渡り、ワットの故郷グラスゴーで蒸気機関発明の背景などを調べたりする趣味をもっている。機械技術全般についての歴史に興味があり、とくにルネサンス期、産業革命期の技術に関心が深い。最近は、エネルギー問題に関連し、風力発電の研究をはじめた。著書は『材料力学』、『技術史入門』、『車と文明』(訳書)など。