痛快娯楽アクションですが、ハードSF的な問いも含んでいる楽しい本です。
終末戦争の結果、世界は、人類の住む地域と機械が支配する地域に分かれた。
人類は多くが死に、都市は滅び、生き残った人類は工業力を失った。一方、
機械たちは、終末戦争後も、工業力を維持し文明を保持したまま人類無しで
自律的な社会を営んでいる。
人類は、時々機械を襲い、機械からエンジンなどのパーツや燃料などを奪い、
暮らしに役立てている。動物を狩る狩人のように、機械を狩る人類。機械を
狩る狩人が主人公です。
しかし、人間と、人間に狩られる機械という関係は、いつまでも続かない。
何がどう変わるは、一番面白いところなでの、読んでみてください。
テンポが速く、アクション主体の展開、予想外の展開、読んでいて飽きませ
ん。
最後には、「完全無欠の善良なコンピュータがあったら、そのコンピュータ
に人類の未来をゆだねますか? 人間による政治は、環境破壊や戦争、飢餓
の発生を無くすことができませんが、人間による人間の統治を選びます
か?」という問いが、読者に投げかけられています。これは、ハインライン
の「月は無慈悲な夜の女王」にもあった問いかけです。作者がこの物語でど
ちらを選ぶのか、選ばないのかは、ネタバレになるので控えます。