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機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA)
 
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機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

月村 了衛
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

異次元にて華開く超絶的忍法合戦。『機龍警察』の著者によるゴシック忍風伝奇アクション!

凡そこの世に非ず、別の世界より来たる者を忍びと云う――数多の次元世界を制する謎の支配者集団<無限王朝>と戦い続ける伝説の忍び〈光牙(こうが)〉。その一人、零牙(レイガ)に与えられた任務は亡国の姫と幼君の護衛であった。亡命の旅路を急ぐ一行の行手に、無限王朝麾下の骸魔忍群が立ち塞がる。激突する機忍法、その幻惑の奥義の数々よ。生き残るは果たして光牙か骸魔か。絢爛たるゴシック世界、生と死の無明の狭間に展開する死闘の粋!

内容(「BOOK」データベースより)

凡そこの世に非ず、別の世界より来たる者を忍びと云う―数多の次元世界を制する支配者集団「無限王朝」と戦い続ける、伝説の忍び「光牙」。その一人、零牙に与えられた任務は亡国の姫と幼君の護衛であった。亡命の旅路を急ぐ一行の行手に、無限王朝麾下の骸魔忍群が立ち塞がる。激突する機忍法、その幻惑の奥義の数々よ。生き残るは果たして光牙か骸魔か。絢爛たるゴシック世界、生と死の無明の狭間に展開する死闘の粋。

登録情報

  • 文庫: 352ページ
  • 出版社: 早川書房 (2010/9/22)
  • ISBN-10: 4150310130
  • ISBN-13: 978-4150310134
  • 発売日: 2010/9/22
  • 商品の寸法: 16 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By amon
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「機忍兵零牙」
このタイトルから、いかにも所謂「ヒーローもの」っぽいイメージを受けたが、
嬉しいことに、大よそその通りの内容であった。

良い意味で、あまり難しいことや深いことを考えずに、悪を打ち破る強くて
カッコイイ正義の忍者の活躍を堪能することが出来る。
主人公達の素性や敵対組織の全容など不明な部分も多々あるが、逆にそういう
部分に対し、自分なりに思いを馳せながら読むのも楽しい。

個人的には、村枝賢一氏に漫画化、三池崇史監督で映画化されたらなぁ・・・。
などと妄想してしまう。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
城を落ち延びた少年とその姉を助ける四人の光牙と骸魔六機忍の対決!舞台となるのは日本の戦国時代に似たパラレルワールドらしい。光牙の忍者達はいずれも現代日本の出身らしいが、はっきりした記憶は無いらしい。対する骸魔達は、全く異なるパラレルワールドの出身らしい。そして何故かは判らないが、この世界へは他の様々なパラレルワールドから様々な者が大部分の記憶を失って来訪するらしい。もしかしたら、ナルニアやラヴクラフトのドリームランドみたいに夢で訪れる世界なのかも知れない。

帯に「山田風太郎の〜」とあったが、テイストとしては山田風太郎ではなく横山光輝。確かにこの種の奇想天外なバトルものの元祖は山田風太郎だが、そこでの山田風太郎のテイストは「1.歴史の隙間を埋める話で必ず歴史上の事件か人物とリンクしている。2.くだらない理由、又は仕掛けた者達以外にはまるで無価値な動機。3.忍者の能力の多くが生物学的なミュータント的なものでエログロに通じる。」だが、ここから奇想天外なバトルの要素を抜き出して忍者ものや超能力ものを描いたのが横山光輝で、更にその横山作品のテイストをより荒唐無稽にしたのが特撮テレビの「赤影」だった。骸魔六機忍が霞谷七人衆と被って見えてしまった。
そしてこの作品の筋立ては登場人物や舞台となる場面が極めて限定されていたり会話主体に話が進んだり、小説や映画のものと言うより演劇のものに近い。このまま舞台化すれば中々面白いものになるだろう。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
容赦ない。言葉の城塞だ。でも流さないで黙読していく。ぎっしり充填された言葉に、リズムがあるからだ。

人物像は極限まで単純化されている。そしてそれゆえに、様々な夢幻的な仕掛が、場の転換によって自由に出現し、緊迫した場面の数々を展開する。眼を奪う奇想に引き込まれる。
夜の胡蝶の舞いが良い。日蝕の下の戦いが冴えている。針の雨が怖い。

しかもそこに「記憶」の謎が絡む。それは葛藤と懊悩を生む。読みながら、考えされられる。
「どんな暮らしを送っていたのか。家族はいたのか、いなかったのか。誰かを愛していたのか、いなかったのか。私は―どんな人間だったのか 」
人間の実存の問題そのものではないか。
「そうだ、宝だ。それがあれば生きていける」
どれほどのおもいが込められているだろう。

ぎっしりと敷き詰められた言葉の石畳を黙々と辿ろう。言葉のうねりは自ら立ち上がり、広がり、遥かに延びる長城のように成長している。自己とは何か? と問う地点に届く。独自の手法で物語の空間を現出させることに成功している。
著者の胸の中で躍ってきた夢想を、制約を加えずに生のまま言語化するほど、この手法はうまくいくのだろう。だから容赦なく書いた著者の決断は正しいと思う。
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