城を落ち延びた少年とその姉を助ける四人の光牙と骸魔六機忍の対決!舞台となるのは日本の戦国時代に似たパラレルワールドらしい。光牙の忍者達はいずれも現代日本の出身らしいが、はっきりした記憶は無いらしい。対する骸魔達は、全く異なるパラレルワールドの出身らしい。そして何故かは判らないが、この世界へは他の様々なパラレルワールドから様々な者が大部分の記憶を失って来訪するらしい。もしかしたら、ナルニアやラヴクラフトのドリームランドみたいに夢で訪れる世界なのかも知れない。
帯に「山田風太郎の〜」とあったが、テイストとしては山田風太郎ではなく横山光輝。確かにこの種の奇想天外なバトルものの元祖は山田風太郎だが、そこでの山田風太郎のテイストは「1.歴史の隙間を埋める話で必ず歴史上の事件か人物とリンクしている。2.くだらない理由、又は仕掛けた者達以外にはまるで無価値な動機。3.忍者の能力の多くが生物学的なミュータント的なものでエログロに通じる。」だが、ここから奇想天外なバトルの要素を抜き出して忍者ものや超能力ものを描いたのが横山光輝で、更にその横山作品のテイストをより荒唐無稽にしたのが特撮テレビの「赤影」だった。骸魔六機忍が霞谷七人衆と被って見えてしまった。
そしてこの作品の筋立ては登場人物や舞台となる場面が極めて限定されていたり会話主体に話が進んだり、小説や映画のものと言うより演劇のものに近い。このまま舞台化すれば中々面白いものになるだろう。