安っぽいアニメ調の活劇ドラマと、けなす人はけなすかもしれませんが、実に見せ場、というか、きっちり決めるところ、決めるセリフが満載で、興奮します。
例えば、イオネラの歌声の響くなか、傲然と姿を現す戦艦とか。
またあるいは、少女が窮地に陥ったときに、まるで王子様登場とばかりに姿を現す雷真とか。(P.95「バカもバカ、バカの王者だよ」)
気に入ったそんな見せ場のたびに、目印の紙をページに挟んで読んでいったら、読み終わる頃には、目印の紙が十枚にもなりました。
なにせ、敵である将軍にまで見せ場が用意されていて、なかなかに感動的なセリフをしゃべらせたりしているのです。(P.232〜P.233のセリフ)
うまいなあ、と思います。
今回、作者はスランプだったそうですが、スランプだからこそ、逆に「このあたりに見せ場を」「このあたりにも、何か決めセリフを」と考えたのかもしれません。
ともかく、260ページを楽しく読み通せる娯楽作品に仕上がっています。