戦後半世紀以上過ぎました。先の大戦以来日本は戦争を経験していません。
おそらくこの先もそうであると多くの日本人は信じています。
信じるというよりそれが日本では家の中では靴を脱ぐのが
当たり前なのと同じように日本が平和なのは当たり前と
思っていると言うのが適当でしょうか。
この映画は海外派遣で現地の武装組織と交戦し部下を失った自衛官が
日本で反乱を起こす物語です。
戦争がテレビの中で起こるフィクションと思い込んでいる日本人達に
戦争という状況を与える首謀者の柘植行人。
政府や警察の幹部が責任の擦り付け合いをやっている間もどんどん“戦況”
は変わっていく。
幹部達と衝突しつつも事態を解決しようと動く後藤隊長を中心とした
特車二課の面々達。
都心で小銃を持って立つ兵士や道路に立つ戦車という非日常的なこの
描写だけでも、日本の平和に疑問を少しでも持ち、第三者的な視点で戦争
を見ずもっと正面から戦争に向き合えという首謀者の柘植行人のメッセージ
が込められているように思え、まさに東京中を包んだ戦争という状況
そのものが柘植のメッセージと言える。
本当にアニメとは思えないハードでシリアスな作品です。
アニメだからと敬遠しないで色んな人に見て欲しいです。
ただし、第二小隊のその後的な部分もあるので原作の知識が
無いと見れないかもしれないというのが少し惜しいというか
しょうがないところ。そういった面はこれの前の
劇場版パトレイバーで十分補完できると思われます。
こちらの作品も十二分におもしろいので見ていただきたい。
同じようなテーマを扱った作品に福井敏晴氏の小説「亡国のイージス」
といものがあるので活字もあるので活字もOKな人はそちらの方も
お勧めです。