バンビジ、メモリーテック、MSが協力して、
本気でVC-1でエンコードした初のアニメ作品だが、
ものすごく丁寧に作られている。
ソースが古いので、作画はブレてるし、フォーカスが
甘いところもあるし、フィルムの粒子感は出てるし、
フィルムの傷はゴミもよく見えるので、一見画質が
悪いと思うかもしれない。が、しかし、それらが
見えるほど丁寧にエンコードされている証拠なのだ。
背景担当の人の想像力が伝わってきそうな、
夕陽に映える雲の筆のタッチがよく見えたり、
やたらめったら細かい箱舟の細部描写や、
1つ1つのオブジェクトの質感のこだわりなど、
1シーン1シーンで、新な発見と感動を与えてくれる。
この映画が公開されて18年たち、今までにSD画質で
何十回と見てきた。絵に関しては、この18年、
奥に秘めたる素質の90%は知らなかった気がした。
さて、問題は1万円を越える価格であるが、
HD DVD単体で1万円でも、十分出す価値を感じた。
むしろ、DVDがついてることが、1万円の価値を
感じさせない要因(抱き合わせ)となっているだろう。
DVDの価値はゼロである。比較のために添付されている。
同じソースとは思えないほど、DVDで見ると
「TVで見るアニメ映画」に成り下がってしまう。
HD DVDで見ると、「家庭で見る劇場映画」になる。
あと、ケースが、DVDのトールケースサイズなのも
あとあと整理が面倒くさくなるだろう。
HD DVD標準のケースサイズに合わせてほしい。
2点ほど悪い点を挙げたが、
減点する必要を感じないほど、HD DVD本編の
破壊力は高い。
HD DVD派で、パトレイバーファンの人は
マストアイテムだろう。