ラスト一話+後日談の構成です。
それまでの盛り上がりからすると少し尻すぼみな気もしますが、なるべくしてなったまとまりの良い終わり方です。まとまりが良過ぎて消化不良感が残ったせいか、何話かを費やしてその後の福神隊が描かれます。カバーに描かれる成長した彼らの姿は、それぞれに完成しているような、悟りを得ているような、どこか遠くに行ってしまった感じ。なので追っていくと、誰これ?という人が一人描かれてますが、これが後日談の中で「読者」として福神隊への接近を試みる主人公です。
舞い上がるようなハッピーエンドでもなく、読者と劇中人物を傷つける陰惨なバッドエンドでもなく、ただ時間が経過しただけでこれからも八福神の面々はそれぞれに人生があるということを予感させる、最終巻でした。
終わりで泣くタイプの漫画ではありませんが、もし自分に子どもが出来たら藤田和日朗を読ませた後で読ませたくなるような、実直なジュブナイルでした。
向田、もげろ。