放映当時、大学受験準備の真っ最中で観ていませんでした。
(ハマってしまうのが怖かったので)
観る契機を逃して以来心残りはあったのですが、慌ただしい日常に流されて興味は心の隅に追いやられる一方でした。
しかし、他のレビュアーの方々の熱意溢れる文章に背中を押され、長い月日を経てやっと観るに至ることができました。
主人公のガロードやティファを通じて、私が大人になるにつれて失ってしまったものがそこにはありました。 どんな辛い境遇の中にあっても、希望を忘れずにひたすらに走り抜ける大胆不敵な姿勢。 純真無垢な心や不正に毅然と立ち向かう勇気。
また、この作品で登場する大人達も、弱さを垣間見せながらも物語の進行とともに成長していく姿が印象的でした。 既に完成された人間などはいない、人間は常に己の弱さと対峙しながら一生歩み続けるものだと改めて感じました。
打ち切りという憂き目に遭いながらも、宇宙編まで綺麗に書き上げたスタッフの方々の、作品に込める熱い想いが伝わってきました。
さすが勇者シリーズを手掛けた監督の作品ですね。
人間の本質を描きつつも難解な方向に傾きすぎず、子供に安心して薦められる作品ではないでしょうか。
私は1stからSEEDまで様々な作品を鑑賞してきましたが、その中でもXはVと共に大好きな作品になりました。
夢と現実の乖離に打ち拉がれそうになっている昔少年少女であった大人の方々、思春期特有の壁と葛藤している若い方々に、鑑賞して頂きたいなと思える素晴らしい作品でした。