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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
解き明かせ! Zガンダム劇場版。,
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レビュー対象商品: 機動戦士Zガンダム 劇場版 (パーフェクト・アーカイブ・シリーズ) (単行本)
2009年にはTVシリーズのBDソフトが発売され、再び注目されているゼータ。本書はそのテレビシリーズを「新訳」と謳い三本の劇場版にて公開されたシリーズのムックです。もうひとかたのおっしゃる通り全頁カラーで新作カットを大量の図版で構成。どこが新作として構成されたのかがかなり「解き明かされて」います。キャラクターアーカイブがニクイ構成。作品で特徴的なせりふを囲い、ひとりひとりを丹念に紹介。字面にすると見落としていた発見もあり楽しい構成となっている。最後発だけにこれ一冊で劇場版が非常によくわかる構成となっています。DVDのメニューやブックレットが淡白なのでこの劇場版の内容を読み解くには持って来いの副読本です。ウェイブライダーへの変形シークエンスも新作でさりげなく紹介されてたりします。人物、メカ、物語、トピックと構成がとてもしっかりとした1冊です。まさにデータガンダム?だけど、愛がありますな。シャアが「まだだ!まだ、終わらんよ!」とテレビ最終回で言ってからいく年月。とうとうZガンダムともお別れです。当時高3でした。17歳の青春時代とともにあったゼータガンダム。映画は千葉の劇場で見たのですが、満員の観客。世代も幅が広くファンにも思い入れもある作品であり、シャア、カミーユ、アムロ登場といった 注目度の恐ろしく高かったZガンダム劇場版でした。DVDのレビューは思う様バラバラで罵詈雑言に満ちたものもあれば、富野アニメらしく、所作や芝居付けに感じる色気、テレビシリーズとは思う様違うという評価、モビルスーツ戦のスピード感のすごさは認めるという意見など、百出の意見があった劇場版でした。 個人的にはこの映画、ラストでぐ、ぐぐぐと息を吹き返す。Zに不思議な感覚を感じました。シロッコに連れて行かれたカミーユが、やっと解放されたような、感覚。それでいいのではないでしょうか?この映画の終盤、ミライ親子が老婆に連邦の基地を尋ねています。返事もせずに背を向け米を研ぐ老婆。宇宙で覇権を争う一方、シャリシャリと米を研ぐ。これがZの新訳の肝だとおもいました。痛烈な皮肉の込めたカットです。さっすが富野さん。印象的といえばジャブロー戦の後、カイがハヤトに「お前ら・・、シャアと一緒に戦うのかよ?」と問いかけの場面。カイの視線の先にいるクワトロ大尉が、思いっきり赤い彗星に見えたのは私だけでしょうか? 巻末の「CHECK LOOK! ZG 」では、新訳ZGに一瞬だけ登場していたゲストモビルスーツをくまなくご紹介。年代的に「0083」からが多いのが嬉しいところ。バニング大尉の搭乗していた ジム・カスタム、キースの愛機だったジム・キャノン2、デラーズ・フリートのドラッツェや ジム・クェルも登場しています。ハイザックCつまり隠れハイザックも新作画で登場しています。面白いところでは、アッシマーのコクピット周辺の装甲構造に注目!蜂の巣型の「ハニカム構造」となっておりコクピットの強度の重要性を演出している。そしてガンダムマーク2では、Gディフェンサー非合体ながらロングライフル装備。戦艦ではエンドラやミンドラも登場しています。この本の丁寧な編集がディティールを網羅しているのでDVDでチェックする楽しさが増しました。 劇場版としての展開、こうして総括した書籍を読み返してみますと、本当に丁寧に作られていたことがわかります。古い言葉に「ひとしお」というのがあります。「ひとしお」について、これは飛鳥時代以前より伝わる藍染の作業工程を表すそうです。つまり、藍の染料に1回くぐらすことを一入と書いて「ひとしお」と読むそうです。この作業を二入、三入と繰り返す内に藍色は青に変わっていくといいます。昔の人は、人が喜びや感慨に浸ることを、藍色の色が深まる様子になぞらえたのではと結んでいます。新訳劇場版の制作も藍染めの作業になぞらえる ことができるのではないでしょうか? 1本オリジナルでダブルゼータ編。ハマーン、未決着ですし、無理かしら。 本書、とても満足しています。ぜひご覧下さい。 機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者- [DVD] 機動戦士Zガンダム メモリアルボックス Part.I (Blu-ray Disc) ガンダム!ヒストリー・ヒット・ソングこんなミニアルバムも!
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
劇場版がどれだけ丁寧に描かれたのかよくわかります。,
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レビュー対象商品: 機動戦士Zガンダム 劇場版 (パーフェクト・アーカイブ・シリーズ) (単行本)
この本に掲載されている写真は、劇場版用に新規作画されたカットばかりですので、とても綺麗です。 いままでのZガンダム関連の書籍は、どうしてもテレビ版のカットが多かったので、 とても興味深かったです。 独自のテキストも、竹書房らしくすこしひねったものも多く楽しめました。 劇場版Zガンダムには関連書籍が多数出ていますが、現時点では、最後発のこの本が、 劇場版三部作を最も上手にまとめている本ではないでしょうか。 シャアやカミーユ、Zガンダムやジオがどれだけ丁寧に描かれていたか堪能できます。
5つ星のうち 4.0
全編『新作画』の「劇場版Zガンダム」が観たかった。,
レビュー対象商品: 機動戦士Zガンダム 劇場版 (パーフェクト・アーカイブ・シリーズ) (単行本)
「星を継ぐ者」氏のレビューを見て、購入。内容に関しては、大満足とは行かないが『新作画』で、構成された本書は『劇場版』関連の解説書としては、一見の価値があると思う。 別の情報ソース(インターネットだったか、他の書籍記事)で、富野由悠季総監督が、完全新作にすると、それは「ゼータ(ガンダム)」では、なくなってしまう。と、いう発言をされていたが、『新作画』構成で作られた本書を読んでしまえば、丁寧なメカ・人物描写を、どう言われようとも、単に予算を削った「失敗作」の言い訳にしか聞こえなくなる。 ※もしくはOVA「リーンの翼(2006年)」への予算確保の、やっつけ仕事。 『劇場版ゼータ』は「劇場版機動戦士ガンダム三部作」の二匹目のドジョウを狙ったが、「劇場版機動戦士ガンダム」は、キャラクターデザイン・総作画監督「安彦良和」氏のアニメーションプロデューサーとしての力量と、制作陣(脚本家等)達の『奇跡』的な、偶然の産物で出来た「超傑作」作品。 対して『劇場版ゼータ』は、TV版放送から20年も経った作品を、切って、繋ぎ合わせて、重要な部分を、ばっさり切って、元から分かりづらかったストーリーを、更に訳を分からなくさせたモノ。制作陣も、TV放送時のメイン作画監督は漫画家に転身し、当時の作画監督陣は、全て劇場版の作画監督には成りたがらず、キャラクターデザインを手がけた「安彦良和」氏も、作画監督依頼を、首を最後まで縦には振らなかったとされる『劇場版ゼータ』。ヒロインの重要な重要な一人。旧キャストに、連絡が取れず、新声優をあてがうも、旧声優が、後から文句を付ける始末。『新約』と、サブタイトルを付けても、本質は混濁して、変わらないモノ。衝撃のラストが待ち受ける。と、キャッチコピーを取って付けても、そこは情報源が、ほぼ書籍(紙媒体)しかなかった時代とは違う。インターネット(電子媒体)で、個人がどんどん情報を発信出来る時代。制作中の逸話がリアルタイムで獲得できる。衝撃のラストも放映前から、分かっていた。結果、興業収益も右肩下がり。結局、TV版の「名作」としての評価を、落としただけ。 ※第三部上映時「星の鼓動は愛」のタイトルを「キモーイ」と、言っていた女子学生達の話し声は、今でも忘れられません。 それだけに、本書を見て、全編この『品質』で作っていたら、評価も多少変わって居たのかな?と、感じられ、非常に複雑な思いを抱いてしまいます。 ガンダム作品の「Blu−ray」化が、昨今進んでいるが『劇場版Z』のBD化は、無いのでは?と、危惧している。全編新作画での作品なら、「劇場版機動戦士ガンダム三部作」を出し抜いて、BD化もすんなり行って、BDのキラーコンテンツと、なり得たであろう『劇場版Z』。 本書は、そんな夢と現実を見させてくれる、希有な書籍と言えるだろう。 最後に本書をレビューしてくれた「星を継ぐ者」氏に謝辞を送り、終わらせて頂く。
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