ガンダムのようなモンスターな作品になると、
その設定がしっかりしていて、
しかも満足に露出されているだけに、
ファンは様々なイマジネーションを抱いたり、
或いは外伝的な物語に期待をしたりすると思いますが、
この作品は、正にそういうファンに、
かなりしっくりくるのではないでしょうか?
もちろん私もその1人ですが、
一年戦争以来、あのシリーズ中の
存命のキャラクターたちとは
立ち位置が大きく違う(違って見えた)
カイ・シデンのポジションを主軸に
ゼータの時代を描くというのは、
アイデアとしてとても興味深いし、そそられました。
徹底した会話劇で、
登場するのは常にカイを含めて2〜3人、
舞台も殆ど転換させずに進む。
はっきり言って地味です。その上、文字量は膨大です。
しかし、だからでしょうか、
「なるほど」と思わせるエピソードや話の展開、
主人公のカイ・シデンが発するセリフと喜怒哀楽の表現など、
読み応えはそうとうあって、
一年戦争時点のカイのセリフを借りて言うなら
---ことぶきさんかい?巧い、巧いよ!
という感じでしょうか。続刊が楽しみです。