放送当時小学6年生だった私は
香港編でのカミーユとフォウの逢瀬をドキドキしながら見ていました。
以後アニメを見る機会が減った私にとって、ガンダムのヒロインはやはりフォウです。
最近、劇場版Z『恋人たち』を見て懐かしくなり、思い切って購入しました。
フォウのエキセントリックな魅力は、彼女がこだわっていたモノ(記憶)が
実は彼女自身にも視聴者にも隠されているという点に由来しているように思います。
フォウストーリーはその記憶をテーマにした小説です。
この小説には残念ながら、強化人間の悲劇というモチーフから期待される
テクノロジーや軍事政治組織などのハードな描写は見られません。
ですが読後の感想として、彼女の個性や心のふれあいを描くやりかたも
フォウというキャラクターの魅力に深みを与えるためには相応しいように思えました。
なにより、彼女が求めていた記憶が単純が過去ではなく
むしろ未来に繋がる現在そのものだったと気づかせるストーリー構成がみごとでした。
ファンには特におすすめです。