「マサイの心」はZZの中で好きなエピソードです。子供たち、プルやジュドー、ガンダムZZで描きたかった点はニュータイプ、そのあるべき姿なのだと思うのです。突然でもなく、また遅すぎた訳でもないプルとジュドーの出会い。シャングリラの混乱の渦中でジュドーは宇宙を垣間見ました。その手の向こうで語る術を奪われた少年に何があったのかその時のジュドーには解りませんでした。一瞬で心のうちを理解してしまえる能力。その力は戦争で突飛な戦果をあげるスペシャルとして両陣営で利用され幾人もの能力者は去っていきました。
マサイの荒んだ心を理解し、助けたいと懇願するプル。ダブルゼータガンダムで描きたかった
のは人の心への手の差し伸べ方を誤らない術の模索、そんな風に思えてなりません。
そして、カミーユ再び。
サンドラ接近を感じたプルは単独で迎撃に出ます。アリアス、ダナ等の迎撃に苦戦するプル
<敵のベースジャバーを奪うんだ >
窮地のプルに囁く声。カミーユの捜索に出でいたジュドー達にもその声は囁く。
< マーク2の女の子が危ない >
辛くもサンドラ撃退を果たしたジュドー達でしたが撃墜されたプルのダメージは重かったのでした。しかしプルには判ったのです。カミーユ・ビダンの優しさが。遭った事もない人であったが戦闘中供に戦ってくれたひと。ジュドーとは別のやさしさに溢れた人なのだということが。
今は波打ち際で波に打たれる少年。その眼差しは遠くを見ていました。
ニュータイプの感じ方を何も解らなくなってしまったカミーユがガンダムチームに囁きながら
戦うという作劇。富野監督ZZでは散々な評価をされていますが、やはりさすがだと思います。
20年以上前の作品ですが、あなたにもカミーユの声が届く筈です。シャングリラでジュドーに差し伸べた手の語る物語、それが「機動戦士ガンダムZZ」ぜひご覧下さい。