初代ガンダム〜逆襲のシャアを作った頃の富野監督は宗教的とも言える独自の思想を持っており
その思想を元にガンダムと言う作品は作られました。
だが残念ながら「ガンダム」はあくまで「リアル」を売りにする様になり客もまた「リアル」のみを求める様になってしまった。
「リアルな作品」とは言わば万人に受け入れられ易い想定範囲内の作品とも言える。
それらは重要な要素ではあってもあくまで部品であり全てではない。
結果として「ガンダム」は新しい作品が作られる度に富野監督が最初に抱いていた独自の思想は薄れていく事となり、
ついには富野監督自身も過去の自分の考えを否定してしまった。
異なる思想の元に作られた作品はあくまで別作品であり
ドキュメント以外の独自の発想いわば芸術性を欠いた作品など、もはや作品ではなく単なるファンサービス又は商売である。
私はもう「ガンダム」と呼べる新しい「作品」を目にする事は一生無いと諦めていました。
だが福井氏は過去の作品によって出来上がった外枠や「リアル」に囚われることなく、
当時の富野監督の思想を元に「ガンダムUC」と言う作品を作ってくれた。
「完璧か?」と聞かれればそうとは言えないが、そもそも他人の作ったものに「完璧」を求める事自体ナンセンスであり
過去のガンダムも決して完璧という訳ではない。
内容も充分楽しめたし、作ってくれた福井氏には心から感謝します。