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公式外伝といっても、テレビとの関連はあまり多くない。
むしろ前作の外伝小説「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」との関連の方が多い。
ASTRAYファンなら買って損無しだと思うが、テレビファンにとっては合わないかもしれない。
作品内では、モビルスーツによる戦争を「報道」の目から見ている。
といっても記事ばかりとかいう事はなく、スリルあふれる戦闘シーンもある。
また「ニュートロンジャマーによって物理法則が捻じ曲げられた世界が
我々の住む世界と如何に違うか」という事が説明されている点にも注目したい。
登場するモビルスーツはテレビのように「ガンダムばっかり」という事は無い。
量産機のバリエーション型が多く、渋い格好良さを味わえるだろう。
また、この作品から機体の設定画が載るようになった。
残念なのは、兵器の装備について説明し切れてない部分がある事。
装備が設定と違っていたり、兵器の特徴に矛盾した描写が数点見られる。
これは前作にも少々見られる事で、再発しているのが残念。
とはいえ、しっかりとした造りになっており、作品としては面白い。
「テレビの脚本の酷さにうんざりした」という人はASTRAYシリーズを読んでみるといいだろう。
余談ではあるが、この本はロボット物で重要な「主人公と愛機(この場合は表紙のモビルスーツの出会い」というのは描かれていない。
そういうのが好きな人には向かないかもしれない。
ジャーナリストである主人公は、MSを所有していながら、戦闘には参加しません。
そのため、MSにカメラを持たせたり、背中のコンテナにお風呂を付けたりと、これまでのMSとは全く違う使い方をしており、楽しませてくれます。
一方、戦闘シーンでは、切り裂きエドが大活躍!
ソードカラミティ、レイダーを状況に応じて使い分け、縦横無尽に戦っています。
相手にも、SEED MSVで登場したキャラクター、MSが登場しており、さらに戦闘を盛り上げてくれます。
特に第三話のソードカラミティVSフォビドゥン・ブルーの戦闘シーンはガンダムSEED全てを通して、最も熱い戦闘シーンと言えるでしょう!
また、テレビシリーズとの繋がりを持たせるため、ザクやダガーLなどの機体も登場しています。
メカニックの描写も、この作品の魅力と言えるのではないでしょうか。
ただ、一つ残念な点が。
第一話で、ロウからジェスへの、いわゆる主人公交代が描かれるのですが、この部分がかなり早足です。
ロウのことはともかく、劾やガナードに関しては、何がどうなっているのやら、さっぱり分かりません。
この話以降、旧アストレイのキャラクターは出てこなくなるので、もう少し説明が欲しかったですね。
アニメでよくわからない部分(特に世界観)を補足してくれるとともに、固有のキャラクターのストーリーで楽しませてくれます。
前作、と言うのかはわかりませんが、そのSEED ASTRAYに登場したキャラもゲスト、というか普通に出てきて全体の流れを感じさせ、思わずにやけてしまう場面も。
何より、巻末にときた洸一(同名の漫画を担当)による風花日記も最高です。
アニメを見ている方はもちろん、見たことがない、見始めたばかりという方も「買い」です。
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