1年間4クールという長さを考えると、4クール目は物語が終盤に向かって収斂されていく筈なのですが、この作品に関してはどういう展開で話に決着をつけるのか全く見えてきません。それどころか残りあと僅かとなった事で唐突な急展開に突入した様にも見受けられます。途中で何度も総集編やら、意味不明なラブコメシーン、登場人物の支離滅裂な行動でグダグダした展開をやったツケが回ってきたと考えざるを得ません。
今や主人公の座を完全にキラやアスランに奪われたシンは、議長やレイの手のひらで踊らされ戦場でただ敵を片っ端からやっつけるだけの戦闘マシーンのままで終わりそうに思います。結局の所シンは、キラとアスランの友情のために踏み台にされたと言えるのでしょうか。となるとステラはキラを引き立てるためにシンの性格をさらに歪ませるスケープゴートにされたとなるのでしょう。他にも、セイラン親子はカガリが国家元首に返り咲くために、ミーアはラクスの威厳を高めるためにそれぞれが踏み台にさせられているように思われます。監督・脚本家夫妻が贔屓にしている前作主役四人組を中軸に物語を進めるために、本作の新キャラ達は割を食らってしまったと思えてなりません。
またキラ達の行動にはしっかりした根拠があってのものではなく、ただ気に食わない奴だからぶちのめそうみたいな感覚でやっているように思えます。前作で大勢の人間を煽りまくって破壊の限りを尽くし、嫌になったら自分達だけとっとと隠遁生活を送るという無責任な行動をしていましたが、この作品は無責任を礼賛したいのでしょうか。