50分という短い時間でどれだけ起承転結の運びに持っていけるのか。観る前は其処が一番の不安材料でした。実際購入し観て見ると本当に短い物語ではありましたが、人間として良くも悪くも生き抜こうとする人の姿がありました。優しい両親に愛され育っていた主人公スウェン。テロに巻き込まれ両親を失い、エクステンデットとしての教育が始まります。冷たい檻の中でも出会えた仲間、少女ミューディー・少年シャムス。死にたくないと泣きながら死んでいくミューディー、亡くなったミューディーを思う余り冷静な判断が出来ず笑いながら死んでいくシャムス。
本編でのエクステンデット達は記憶を消された為、対比の意味でも尚の事涙を誘います。
スウェンはセレーネと出会い、彼女の長い髪に同じように長かった髪を持っていた母の面影を見ます。途端に大人しくなる所はどんな言葉で言うよりも彼の心を如実に表しているようです。最後に作画の乱れが見受けられましたがそれも補っても戦闘シーンも迫力あり、量産機が一品物のガンダムに立ち向かい数で勝つシーンなど見事。
泣きながら、車で次の施設へと運ばれていく幼少時代のスウェンを追う研究員の女性を思い出す最後のシーンだけでも私は星五個の作品としてみます。
割り切れない、あがくのが人間だと私個人は思いますので。