9巻までのスピーディな展開のまま、いよいよ本巻ではストーリーが
核心に迫るとか?!と、かなり期待していたのですが、
今回はちょっとお休みな感じ。
アクシズの内紛に多少の進展はあるものの、その他ストーリー的に
大きな展開はありません。
どちらかというとトリビア的な逸話を多く配したり、激しいMS戦、
またガンダムにつきものシャワーシーン等を楽しむような
内容になっています。
特に、デラーズフリートのアナベル・ガトーが登場し、シャアと交わす
男っぽい、軍人っぽい会話は、一部のファンにとっては『おお!』と
感動するかも知れません。僕はちょっとしびれました。
デラーズ紛争でシャアがこのような形で支援していた事は、
確かにあり得る話ですね。
また、黒い三連星がルウム戦役で使用したザクが出てきて大活躍するシーンは、
安彦先生のTHE ORIGIN のストーリーとも矛盾する事なく、
『これもなくはないなぁ』といったところでしょう。
さらに、ホワイトベース2やG3ガンダムまで登場するのはご愛嬌。
ということで、今回は一年戦争の匂いを随所にちりばめ、この物語が
一年戦争の直後であるということを読者に意識させる意味がありそうです。
また、そういった細かいエピソードが今後のストーリーの布石になっている
ような気がしますね。
期待していた分、星は4つにしてしまいましたが、楽しかったのは
間違いありません。
今後も引き続き、期待大です!
ところで、この物語もそうですが、福井先生のユニコーン、ソフトバンクの
シャア専用携帯などなど、最近はすっかりガンダムの主役になったシャア。
これはシャア派にとってすこぶる嬉しい現象です。
ガンダムファンの多くが成長し、30代〜40代になりつつありますが、
物語の途中で成長をやめてしまい、少年のままの姿を見せ続けたアムロと違い、
シャアは我々ファンと同じペースで成長し、「大人のガンダム」を見せて
くれているのが、その大きな理由ではないかと思います。