地味に面白い。もちろん、戦闘シーンとかは凝ってはいるのですが、雰囲気とでも言いましょうか。淡々と続いていく感じ。でも、不思議と飽きることがない。
理由はおそらく、毎回たっぷりと戦闘シーンがあるのと、あとは一人一人の話に深く突っ込みすぎないこと。もういいだろういい加減に話進めろよ……的な状態にならない。それが人によっては薄っぺらいキャラと感じたり、感情移入できなかったりしている原因ではないかと思うのですが、でもこの話はあまり主観の入らない描き方であるほうが面白くなるのではないかと。
主人公周辺のみの狭い視野に囚われず、視聴者が自由に視点を変えられる。そのせいで特定のキャラに感情移入しにくいということはあるかもしれません。ですが、世界の変わる様とか価値観の対立とか(この作品のテーマ?)、そういったことを素直に感じられる。誰が正しいとか悪いとかを押しつけず、考えるのはあくまでも視聴者自身に委ねる。視聴者自身に考えてもらう。そんなことを意図してこういう作りにされているのではないでしょうか。
もう一つキャラに関して言えば、誰かに感情移入しないからこそ、ほとんどのキャラにある魅力が見えてくる。誰もなかなか嫌いになれません。まあ、だから無駄に苛立つこともなく、純粋に楽しんだり興奮したりすることができる。見終わった後も嫌な気分にならない。
例えるなら、毎日電車の中で十分ずつ読み進めていくような、一気に読みはしないけどでも何かが残る小説? でしょうか。
安心して見られる、粘っこくない、そんな最近珍しいアニメだと思います。