まず「陸の王者」という言葉に疑問を持つ人へ。 戦車とは現在の陸戦において一般的かつ最高位に認知される兵器でしょう。 61式戦車の強みは生産性の高さ、及びそれに起因する数の多さ。 ジオン軍は殆んどの戦線をMSで支えようとしました。しかしMSは数が少なく生産性も戦車に比べれば悪いはず。 安く造れて大量に配備し、数が多ければ多い程高い戦闘能力を持てる61式戦車の方が兵器としては優秀と言えます。優秀な兵器の神髄とは長い間戦場に登場し続け、戦術と共に進化し、利点と弱点を評価されてきた物です。地上での戦いにのみ特化した戦車は宇宙世紀でも未だに「陸の王者」たりえるのです。 しかし…その兵器を王者とするか鉄の棺桶とするかは、やはり操縦する軍人達です。戦車は時間と資源が在れば造れる。でも人は死ねば二度と生き返れない。恐ろしく悲しい矛盾が行き交う戦場で兵士達は日々命を散らしていた。開戦以来、逃げる事しか出来なかった61式戦車は卑怯者、ただ飯食らい、臆病者と後ろ指を指され続けていた。 いつしか軍人達の背中には死神がとり憑くようにもなる。 追い詰められた彼等の前に立ちはだかったのは白きザク「ホワイトオーガー」。 はたして…軍人達は自分達にとり憑いた死神に勝利する事が出来るのか!? 反撃せよ61式! 陸の王者、前え!!