登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
29 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ジオン軍兵士たちが、TV本編よりぐっと人間らしく見えてきた,
By 若旦那パート2 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (22) ひかる宇宙編・後 (角川コミックス・エース 80-26) (コミック)
Originの良さは様々なキャラクターの性格描写をぐっと深めるイベントをたくさん描いていることだと思うが、その意味で今回の主役はア・バオアクーのジオン軍兵士たちだと感じた。それに比べればガンダム対ジオングの戦闘は背景にすぎない。ジオン軍の一般兵士にとって「ジークジオン!」と叫ぶ愛国心や帰属意識がどこから来るのか、なんてことはあまり考える機会もなかった。 でも今回、アルテイシアという「ジオン本来のアイデンティティーの継承者」を得た時の兵士たちの反応は(それまでの現実的な拠り所だったギレンの暗殺と、キシリアの兵士たちによるクーデターへの対抗、という事情も加わって)ジオン軍の兵士たちの帰属意識がどこにあったか、という事を垣間見せてくれた。 あとは、ア・バオアクー後にどんなプロセスでサイド3やグラナダの武装解除を受け入れていったのか、なんていうことも描いて欲しいなあ。
101 人中、72人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
セイラを待つ運命、ラルの導き。,
By
レビュー対象商品: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (22) ひかる宇宙編・後 (角川コミックス・エース 80-26) (コミック)
10年に亘る大仕事となった安彦良和による長編漫画。2011年クライマックスを迎え最新22巻ではア・パオア・クー攻略戦が描かれる。本作は北米へのガンダム展開の重要なコンテンツとして、サンライズより企画されテレビ・劇場版でアニメーション・ディレクターを務めた安彦良和に作画の依頼が為された。当時病気療養中であった氏は20年支持され続けたガンダムの有りように思いを巡らしたという。 アニメの現場を離れ古代史や満州での戦争や近代化の過渡期を描いた劇画を執筆していた氏にとって、劇場版より距離を置いていた不詳の子供たちとの再会。執筆の動機は「20年支持され続ける物語」の持つ本質を 今一度描いて置くべきではないかと感じたからだという。 シリーズ化され、様々な作品が描かれ入口は多岐に亘るガンダム。その最初の物語はこうであったと示したい、それが入院中にきったネーム執筆の動機であったという。それは既にガルマ編までのボリュームであり、角川書店では毎回100ページの掲載を可能にする為に新雑誌を創刊を決断した。 掲載雑誌「ガンダムエース」は増刷を繰り返す大ヒットを記録する。 安彦良和の描いたガンダムが読める。レイアウトの巧さ、読みやすさ、重量感、古参のファン、新しいファン双方に歓喜を持って受け入れられた。 「機動戦士ガンダム」は原作をアニメの総監督である富野喜幸が創作している。テレビシリーズ参加のおり その世界観に新しい仕事として心酔し没頭した安彦氏は、コミック版を描くにあたり富野氏の意図するラインを底本としつつ独自の解釈も織り交ぜていきたいとしている。 白を黒にするのでなく白はなぜ白であるのだろうか?という解釈を描きたいとした。 それが顕著に執筆されることになったのは9巻からの「シャア・セイラ編」に始まる一年戦争開戦前史である。ガンダムは敵役であるシャアの復讐劇ではないか?と執筆しながら構想したことより描かれた物語。 オリジナルストーリーであり、漫画家安彦良和の力量、構成力に感嘆する物語であったと思う。 ダイクンを除き、覇権を簒奪したザビ家。しかし、シャアの復讐の動機は母への思いであるとした。父ダイクンへの嫌悪、それはその周辺で翻弄されてしまった可哀そうな母の境遇を強いたザビ家一党へと向けられる。キシリア・ザビは幼いシャアの胆力を畏れた。21巻で対峙する二人の思惑。終盤22巻で執筆される描写は、このオリジナルシリーズを経て、一層面白味を増すことになったと思う。 劇場版を手本としながらも、テレビシリーズで印象的だったエピソードも加味させ、本作は執筆されている。主人公アムロ・レイ。内向的で思春期特有の気難しさを持ち、戦いの中で自身も気づかぬ内に卓越した 資質を開花させる。復讐の鬼子というシャアにとってアムロは、対峙しなければならない敵としてあり、同時に二人の間にはララァという少女が深い係わりを持つことになっていく。 恋でもなく、友情でもない本質的な出会いを遂げるアムロとララァ。復讐から新たな野心を見出すことになるシャア。互いに容れることのない二人。 人の革新を見出すと騙る仮面の男と生涯を一瞬で失ってしまった喪失感に苛まれるアムロ。そして単身ア・パオア・クーに辿りついたセイラを待つ運命、ラルの導き。それを知ったキシリア・ザビの焦燥。 ジ・オリジンのクライマックスを前に彼らの辿った道程と、周辺で関わりを持った多くの人々の姿を水を漏らさぬ手堅さで執筆された作品。 ぜひ、たくさんの皆様にご覧頂きたいと思う。安彦さんによる漫画が読めたこと、本当に嬉しいことだったと思う。
18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「サキオカだな?憶えておこう」,
By
レビュー対象商品: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (22) ひかる宇宙編・後 (角川コミックス・エース 80-26) (コミック)
ギレン派とキシリア派の対立はもとよりジオン国内に緊張を作り出していた。デギン公王の死によりその緊張は高まり、ア・バオア・クーにキシリアが増援の名目で陸戦部隊を送り込んだことで、クーデター発生の状況は成立していた。ギレンを殺した事実に対して、彼女が箝口令を敷いたところで兵士達は状況から勝手に推測をする。さらにはまったく想定外のアルテイシアの帰還。この、本来ならキシリアが首謀者であったはずのクーデターが、情報の錯綜と偶然によって(成りゆきによる)「アルテイシア首謀のクーデター」にすり替わってしまう課程はとても興味深いですね。ギレンが言っていたように、ア・バオア・クーの戦局は本来ジオン側の圧倒的優勢だったはずなんですが、一つ一つは微少な因子(でも、それらはジオンという国が孕んでいた歪みでもある)の重なりによって、大きな瓦解を迎えてしまう展開は、本物の戦争、あるいは国家の崩壊もこういうものなんじゃないかと、妙にリアルに感じられます。 ある意味、ギレンの死や次巻で描かれるであろうキシリアの死なんてのは最後の追い込みのようなもので、アルテイシアを目にしたジオン兵士達の口から、自然に「ジーク・ジオン!」の歓呼が漏れ出た瞬間に、ザビ家は終わってしまったんでしょう。 一方、キシリアとは同じ策謀家気質で通じ合ってたんだろうシャアはというと、こういう大きな状況の動きの中で、もはや「アムロに勝つこと」にしかこだわり処を見いだせない辺り、虚しくもあり彼らしくもあり。 あ、わずかワンフレーズの台詞でガンダム史上不滅のキャラクターとなった、あの技術士官も登場します。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|