本書は、ガンダムの陰の主役であるモビルスーツを、改めて「兵器」という観点から体系的にとらえなおした解説本である。円道は、前作に『機動戦士ガンダム』をめぐる戦争読本として、『ガンダム「一年戦争」』を執筆しているが、本書はその続編にあたるものだ。
そもそも「モビルスーツ」とは、どのようなプロセスを経て開発製造、実戦投入されたのか。どんな性能や装備を有しているのか。そして、地球連邦軍とジオン軍との戦争にどのような影響を与えたのか。
それらの謎を、第2次大戦などで実際に活躍した近代兵器発達史と、架空世界の産物である「兵器モビルスーツ」のそれとを、物語の設定資料などを参考に照らし合わせて、しつこいくらいマニアックに説明しているのだ。そのこだわりは、たとえば人気モビルスーツたちのネーミングの由来を探求するところに垣間見える。あるいは、ロボットの動力源から、ライト兄弟の最初の飛行機にまで言及するところにも、はたまたモビルスーツパイロット養成の艱難(かんなん)辛苦を想像し、静かに頭を垂れるその姿にも。
とことん「おたくっぽさ」を追究したがゆえに、本書は単なるガンダム本を超えて、ひとかどの兵器解説本への脱皮に成功している。(文月 達)
登録情報
|
・ザク、ゲルググにはツノ付きの指揮官機があるが、指揮官機の機能と役割は?
・黒い三連星によるジェットストリームアタックという戦法が披露されたが、戦法はどのようにして編み出されるのか?
等々、突っ込めば面白くなる「一番おいしい所」に全く手が付けられていません。
前作の補足にもなっていない、ただの焼き直しです。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|