かつてその独特のディティールや独自のオリジナルMSを生み出し、80年代のガンプラ世代に衝撃を与えた近藤 和久氏による一年戦争時代のいわゆる「マイナーな存在」のメカに焦点をあてた作品で、この巻では前の巻からの続話(この巻で完結)になっていますが、この巻だけでも十分楽しめる構成になっています。持ち味でもある独特の解釈を加えたMSやメカの描写には好き嫌いは分かれるかもしれませんが、「主人公MSだけがガンダムじゃない」「アニメで語られない地域での戦争はどんなだっただろう?」と思われる方には強くお薦めできます。この巻でも正式には実戦参加が語られていないあるMSが縦横無尽に活躍します。いわゆる第二次大戦的な雰囲気を強く残す戦術や戦闘シーンは、最近のガンダム作品とはまた趣を変える形で非常に見応えがあり、そのまま映像化しても十分な完成度です。近藤作品ファン、MSVファンはもちろん、seedや00からの新世代のガンダムファンにも是非ご一読いただきたいです。